9月21日、木崎浜、お倉ヶ浜と続く「The Open Surfing Miyazaki Series」は最終日を迎えた。
QS3,000『IBK日向プロ』並びに『IBK日向プロジュニア』がファイナルまで進行して全ての勝者が決定。
QSは御前崎を皮切りとした3連戦となり、世界を目指す選手にとって重要な月となった。
千葉のように一年を通してコンスタントに波がある宮崎。
お倉ヶ浜では台風14号の影響でクローズアウトに近い日もあったが、最終日はサイズダウン傾向。
ハラ〜ムネサイズで早朝はオフショア、9時頃からは風の影響が入っていた。
更に波数が少なく、QS3,000のSFの都筑有夢路のように終了間際まで僅か1本しか乗れずに苦杯を喫した選手もいた。
男子QS3,000
QS3,000はSFとファイナルが行われた。
まず、男子は小濃来波を抑えた足立海世とプロジュニアでファイナルに残った渡邉壱孔に戦略勝ちした田中大貴がファイナルで対決。
足立海世もまたプロジュニアでファイナルに残った一人で、QSでも勢いがあった。
ミドルスコア勝負の中、1本目で6.25を出した田中大貴が4.00のバックアップスコアでトータル10.25。
QS初優勝を決めた。
ありとあらゆるコンディションでの勝負となった今イベントで、一貫して落ち着いていた田中大貴はメンタルトレーナーのアドバイスの元でヒート中の様々な状況を想定して平静を保っていたと話していた。
今回の優勝でQSアジアリージョナルランキング5位まで浮上している。
女子QS3,000
女子QS3,000は脇田紗良と都築虹帆がファイナルへ。
都築虹帆は木崎浜でファイナルを戦った松岡亜音とのSFに競り勝ち、2戦連続でのファイナル進出。
風の影響に加え、潮の引きが重なって特に難しい時間帯での勝負は5.00と6.65を出した都築虹帆が優勝。
「The Open Surfing Miyazaki Series」の完全制覇に成功した。
男子プロジュニア
プロジュニアは前日にSFまで進行しており、最終日は4人ヒートのファイナルのみ。
まず、男子はインドネシアのブロンソン・メイディ、岩見天獅、渡邉壱孔、足立海世がファイナリストで、5、6ポイント台の勝負。
木崎浜で優勝し、今イベントでもエアリアルを武器に全てのヒートでスコアを伸ばしていたブロンソンが6ポイント台を2本揃えてトータル12.60で2連覇を達成した。
インドネシアの『Krui Pro Junior』の優勝を合わせると参加した4戦中3勝と無敵に近い強さのブロンソン。
ランキングもブロンソン・メイディ(IDN)を抜いてトップに立ち、12月までの結果で決まるWJC出場を固めている。
女子プロジュニア
女子プロジュニアは池田美来、松岡亜音、中塩佳那、佐藤李がファイナリスト。
佐藤李以外は木崎浜と同じ選手が勝ち上がってきた。
序盤は、中塩佳那、松岡亜音がリードしていたが、後半に6.00と5.60を重ねた池田美来がトップに立ち、そのまま優勝。
シーズン3勝目を決めてランキングでも中塩佳那を抜いてトップに立っている。
次のQSアジアリージョナルのイベントは10月26日〜11月4日にフィリピンのクラウド9で開催されるQS5,000『Siargao International Surfing Cup』
その後、台湾、海南島とQS5,000が続く。
『IBK日向プロ』結果
1位 田中大貴(JPN)
2位 足立海世 (JPN)
3位 小濃来波(JPN)、渡邉壱孔(JPN)
女子
1位 都築虹帆(JPN)
2位 脇田紗良(JPN)
3位 都筑有夢路(JPN)、松岡亜音(JPN)
『IBK日向プロジュニア』結果
1位 ブロンソン・メイディ(IDN)
2位 岩見天獅(JPN)
3位 渡邉壱孔(JPN)
4位 足立海世(JPN)
女子
1位 池田美来
2位 松岡亜音
3位 中塩佳那
4位 佐藤李
シチズンプロマスター賞
田中大貴
脇田紗良
「The Open Surfing Miyazaki Series」公式サイト
https://theopensurfing-japan.com/
(空海)