2024年のロングボードチャンピオンを決める『Surf City El Salvador Longboard Championships』が10月9日〜13日のウェイティングピリオドで開催される。
CTと同じレギュラーシーズンでのトップ選手がプレーオフのような形で1日でタイトルを決めるフォーマットに変わって今年で2回目。
昨年はマリブで開催され、カイ・サラス(HAW)が42歳にして念願のワールドタイトルを獲得。
ソレイユ・エリコ(USA)が地元で3xを達成していた。
今年はマリブからエルサルバドルのエル・スンザルに舞台を移し、昨年とは違う展開となることが予想される。
すでに大会前の記者会見が行われ、トップ8が決戦の日に向けてスタンバイしている。
フォーマット
『Surf City El Salvador Longboard Championships』の基本的なフォーマットはCTと同じ。
LTは5名のCTよりも枠が広く、トップ8。
ランキング上位が有利なシードは同じで、最初の2ヒートは3人で行われる。
4xを狙うソレイユ
ウィメンズのトップシードは4xを狙うソレイユ。
開幕戦のベルズで優勝、第2戦のハンティントンビーチで2位となり、圧倒的なポイントでレギュラーシーズンを終えた。
エル・スンサルはマリブと同じ長いライトのポイントブレイクだが、波質も雰囲気も気温も全く異なる。
ソレイユは昨年のエル・スンサルのイベントで5位だった。
また、「Surf Abu Dhabi」での第3戦は怪我で欠場と不安要素はある。
「とても興奮しているわ。もちろん、シーズン途中での怪我は理想的ではないけど、そのおかげで、再びサーフィンができることに対してより興奮し、闘志が湧いている。アブダビに行かなくてもトップの座を維持できたことに凄いホッとしている。今回の大会に出られないほど怪我が悪化しなかったことに感謝しているし、今はただサーフィンができることに幸せを感じているの。昨年ここに来たことで波も雰囲気も場所のダイナミックさも分かっている、昨年よりも暑くないので、それが大きな違いを生むと思うわ」
義父ナット・ヤングに並ぶ4xを目指すテイラー・ジェンセン
今シーズン、開幕から2連勝と圧倒的な強さを見せた3xのテイラー・ジェンセン(USA)
競技のルールや採点基準が年々変化する中、約20年に渡る競技生活を経ている彼は40歳。
もし、4度目のタイトルを獲得すれば義父のナット・ヤングに並ぶことになる。
「本当に素晴らしいことだよ。シーズンを通じて1位を目標にして、そのポジションに向かって全力を尽くしてきた。2連覇でそれを確保できたことで、シーズンの始めからプレッシャーが軽減された。この意味をじっくり考える時間もあり、得られるアドバンテージを理解しながら、しっかりと準備する時間も確保できたよ」
テイラーは昨年のマリブでのチャンピオンシップにも参加していたが、ベン・スキナー(GBR)に僅差で敗れ、4位でシーズンを終えていた。
また、エル・スンサルのイベントでは9位だった。
「体力的には長い波に乗るためや、トロピカルな環境でのパドリングに備える必要がある。メンタル面はもう少し難しいね。チャンピオンシップのフォーマットのプレッシャーは凄い大きいよ。でも、プレッシャーの高い状況を楽しんでいるし、そういう場面が得意なんだ。海から離れた場所で、メンタルトレーニングを沢山してきた。2017年にもワールドタイトルをかけた直接対決を経験しているので、全てをかけた緊張感には慣れているよ」
トップ8
【ウィメンズ】
1.ソレイユ・エリコ(USA)
2.レイチェル・ティリー(USA)
3.アリス・レモーン(FRA)
4.田岡なつみ(JPN)
5.ゾエ・グロスピロン(FRA)
6.ホノルア・ブロムフィルド(HAW)
7.ケリス・カレオパア(HAW)
8.ソフィア・コーヘーン(HAW)
【メンズ】
1.テイラー・ジェンセン(USA)
2.ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)
3.ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル(PHL)
4.カイ・サラス(HAW)
5.ベン・スキナー(GBR)
6.カニエラ・スチュワート(HAW)
7.スティーブン・ソーヤー(ZAF)
8.チェイス・リーダー(USA)
日本とエルサルバドルの時差は15時間。
ネクストコールは現地時間10月11日7時30分(日本時間同日の22時30分)で30分後にスタート予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)