WSL主催のビッグウェーブイベント、『TUDOR Nazaré Big Wave Challenge』が2024年11月1日〜2025年3月31日の条件が揃った1日で開催される。
2023/2024年シーズンまではポルトガルのナザレとマウイ島のジョーズの2イベントが用意されていたが、ジョーズはビリー・ケンパーとペイジ・アルムスが優勝した2019年を最後に開催には至らず、今シーズンは最初からナザレのみと発表。1イベントでBWTチャンピオンを決めるようだ。
開催条件
ナザレでも2022/2023年シーズンのように未開催のシーズンがある通り、コンテスト開催の条件は厳しい。
『TUDOR Nazaré Big Wave Challenge』は最低でもフェイスで25ftが一定して続くウネリで、風や潮、天候などの条件も考慮される。
命がけで掴む栄光の舞台に妥協は許さない。
WSLコミッショナーオフィスは常に波予報をチェックして条件が揃いそうになれば、72時間前までにイエローアラートを発令。
更に確実性が上がった時、グリーンアラートが発令され、24時間以内にコンテストはスタートする。
フォーマット
『TUDOR Nazaré Big Wave Challenge』はトーインサーフィンでのチーム戦で行われる。
各チーム2人1組で9のチームが出場。
3チームずつ3つのグループに分かれ、40分ヒートが行われる。
各チームはサーフィンとジェットスキーを交互に行い、各サーファーのベスト2ウェーブがスコアとなる。
BWT独自のフォーマットとしてハイスコアは2倍となり、最大スコアは30になる。
受賞カテゴリーはチーム、個人メンズ、個人ウィンメンズの3つ。
Best Team Performance、Men’s Best Performance、Women’s Best Performanceと称される。
会場は崖の上に立つ教会が象徴的なプライア・ド・ノルテ。
世界最大級の波で知られ、ブラジルのマヤ・ガベイラとドイツのセバスチャン・シュトゥットナーがギネス世界記録をここで打ち立てている。
招待選手
『TUDOR Nazaré Big Wave Challenge』はナザレでの過去の経験、実力を証明しているビッグウェーブサーファーが出場。
昨シーズンに2連覇を達成したマヤ・ガベイラが同じローカルのアントニオ・ローレアノとタッグを組み、出産のために休んでいたフランスのジャスティン・デュポンが復活してブラジルのエリック・レビエーレと出場。
昨シーズン、怪我で欠場したカイ・レニーの代わりにブラジリアンのペドロ・スクービーとコンビを組んでチーム、個人共に優勝したチャンボことルーカス・チアンカは今シーズンも同じチームで挑む。
カイは同じマウイ島のイアン・ウォルシュとペアとなり、今回はチャンボと争うことになる。
ナザレのパイオニアであるハワイのギャレット・マクナマラはイギリスのアンドリュー・コットンとタッグを組んだ。
Team 1: Maya Gabeira (BRA) and Antonio Laureano (POR)
Team 2: Michelle des Bouillons (BRA) and Ian Cosenza (BRA)
Team 3: Justine Dupont (FRA) and Éric Rebière (BRA)
Team 4: Lucas ‘Chumbo’ Chianca (BRA) and Pedro ‘Scooby’ Vianna (BRA)
Team 5: Clement Roseyro (FRA) and Nic von Rupp (POR)
Team 6: Rodrigo Koxa (BRA) and Vitor Faria (BRA)
Team 7: Rafael Tapia (CHL) and Pierre Rollet (FRA)
Team 8: Kai Lenny (HAW) and Ian Walsh (HAW)
Team 9: Andrew Cotton (GBR) and Garrett McNamara (HAW)
『TUDOR Nazaré Big Wave Challenge』はWSL公式サイト、WSL公式アプリの他、Red Bull TVでライブ中継が配信される予定。
WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/
(空海)