現地時間11月3日、WPSCこと『2024 ISA World Para Surfing Championship』がカリフォルニアのハンティントンビーチで開幕!
数百人の観衆がハンティントンビーチのメインストリートに集まり、世界最高のパラサーファーにエールを送った。
昨年同様、パレードではハンティントンビーチハイスクールの生徒によるマーチングバンドの先導により、25カ国150人のアスリートが参加。
各チームは国旗を掲げ、歓声に包まれながら有名なハンティントンビーチピアに向かって行進した。
ピアプラザでのISAのシンボル的なサンド・オブ・ザ・ワールドでは、各国チームの代表が自国のビーチから持参した砂を一つの容器に注ぎ、サーフィンを通じて国々が平和に集うことを祝った。
今大会では、女性選手が出場選手の3分の1以上を占め、これまでで最高の割合を記録。
大会会場では女性向けのワークショップも開催され、コミュニティの形成、リソースの共有、障壁の克服について話し合い、さらに多くの女性にパラサーフィンの魅力を伝える場となった。
第9回目を迎えるWPSCは、ハンティントンビーチで開催される9回目のISA主催のメジャーイベントでもあり、その歴史は1984年のWSGまでさかのぼる。
WPSCがハンティントンビーチで開催されるのは昨年が初で、今年は2年連続となる。
開会式では昨年同様にVisit Huntington BeachのCEO、ケリー・ミラー。
新たにハンティントンビーチ市長に就任したグレイシー・ヴァン・デル・マーク氏が大会の正式な開幕を宣言した。
「皆さんがここハンティントンビーチで歴史の一部となることを歓迎する。この歴史的なHBピアでの世界選手権でサーフィンをし、競い合うことになる。後に振り返って、この『サーフシティUSA』でやり遂げたと思えることでしょう」
ケリー・ミラー
ISA会長 フェルナンド・アギーレ氏の声明
ここサーフシティUSA、ハンティントンビーチでのサーフィンの数日間は素晴らしいものになるでしょう。ISA、ワールドチャンピオンシップ、米国ナショナルチャンピオンシップ、そしてサーフィンのレジェンドたちにとって歴史に満ちた素晴らしい場所。ここハンティントンビーチでは何十年もサーフィンが行われており、米国のサーフィンの歴史の一部となっている。
ご存知のように、私たちは東京オリンピックでサーフィンが初めて正式種目に採用されて以来、パラリンピックにパラサーフィンを導入するために懸命に取り組んできた。
東京では実現せず、次のパリ大会でも叶わず、ロサンゼルスでも実現しなかった。
しかし、諦めることはありません。皆さん(パラサーファー)が諦めないように、私たちも諦めない。
パラサーフィンをパラリンピック種目とするため、引き続き努力する。それは正義であり、公平であり、チャンスであり、サーフィン、そしてパラサーフィンを通じてより良い世界を実現するためのものなんだ。
皆さんの努力はすべて無駄ではありません。皆さんの行動がこのパラサーフィンの波を育て、皆でそれをキャッチして実現させようとしている。そして2032年、ブリスベンのオリンピックでサーフィンが再び正式種目となり、その時まで私たちはパラリンピックでのパラサーフィン採用を目指して頑張り続ける。
欲しいものはただ手に入るのではなく、努力して初めて世界を納得させることができるんだ。
11名の日本代表
今年も日本代表は11名の選手を派遣。
昨年は個人で6個のメダルを獲得して団体7位だった。
Stand1 Women 高尾千香子
Stand1 Men 奈良優
Stand1 Men 加藤真吾
Stand2 Men 山本晴一
Stand3 Men 勝倉直道
Prone1 Women 市川友美
Prone1 Men 真栄城興和
Prone2 Men 藤原智貴
Prone2 生方亮馬
Kneel Men 釣井景介
VI2 Men 藤崎滋
WPSCは、9つのカテゴリーに分かれて11月9日にかけて開催。
ライブ中継はISA公式サイト、ISA公式YouTubeで配信される。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
(空海)