10月のフィリピンに続き、台湾でアジアとオーストラリア/オセアニアリージョナルの併催イベントが開催。
現地時間11月14日に台東「金樽漁港(Jinzun Harbour)」でQS5,000『Taiwan Open of Surfing』がファイナルデイを迎え、公式3-5ftレンジのクリーンなコンディションで全てのスケジュールが終了。
通常、ハワイを除くQFではQF以降マンオンマンになるが、台風が接近する翌日以降のコンディションを考慮して4人ヒートで足早に進行。
西慶司郎、中塩佳那、都築虹帆の3名の日本人がファイナルに残っていた。
シエラ・カーが2連勝
ウィメンズサイドはフィリピンでQS5,000初勝利を決めてカレントリーダーの座を手に入れていたシエラ・カー(AUS)が同じオージーのジャリー・ストークス、中塩佳那、都築虹帆とのファイナルで7.33を含むトータル12.83で優勝。
ワイドブレイクにコンディションが変化する中、バックハンドとなるレフトの波にフォーカスした彼女は最も大きなレフトのセットをつかみ、クローズアウトセクションでのリエントリーをメイクしていた。
「多くのイベントに参加せず、2つのイベントで良い結果を出してCSに進むことが目標だった。今はそれがほぼ確実になったと思う。今日、母が目の手術を受けているので、彼女の励みになるように頑張ったわ。きっと喜んでくれると思う。凄く嬉しい」
QS5,000での2連勝を決めたシエラはランキング2位のウィロー・ハーディ(AUS)に大差をつけてトップの座を固めている。
ちなみに今回は父親のジョシュ・カー(40歳)も参加してQFまで進んでいた。
来年2月で18歳となるシエラの次の目標は20歳以下のサーフィン世界一を決めるWJCこと『World Junior Championships』の2連覇。
2025年1月13日〜19日にフィリピンで開催される。
アジアリージョナルのランキングでは4位になった都築虹帆が変わらずトップ。
2位は松岡亜音、3位は池田美来。
今回3位の中塩佳那は6位から4位に浮上している。
優勝してカレントリーダーの座を手に入れたカイアス・キング
メンズサイドはバイロンベイ出身のカイアス・キングが『Oakberry Tweed Coast Pro』以来、2度目のQS5,000優勝でランキングトップに浮上。
バックハンドでトータル12.07をまとめ、中盤に7.10を出して追い上げた西慶司郎をかわしていた。
「言葉が出ないほど凄い嬉しい。興奮しているよ。ここ数年、体調面で苦労してきたけど、再び勝てるポジションに戻れた。自分が結果を出せるって実感できて、本当に嬉しいね。これが初めての台湾旅行だったけど、本当に楽しかった。波も最高だし、海岸線がとても美しい。これからずっと特別な場所になることは間違いないよ」
24歳のカイアスは過去2年間怪我に悩まされてきた。
ルックス通り、ミュージシャンでもある彼はサーフボードのペイントデザインも独特で、個性的なサーファーでもある。
アジアリージョナルのランキングではQFで2本のフルローテーションエアーをメイクして18.77とイベントのハイエストヒートスコアを出し、ファイナルで3位になったブロンソン・メイディ(IDN)がトップに立ち、2位になった西慶司郎が21位から一気に6位まで浮上した。
次のアジアリージョナルのイベントはインドネシアのウエストパプアで開催されるQS1,000『Manokwari Pro』
ジュニアと併催で12月1日〜5日に行われる。
なお、12月10日〜17日に海南島で予定されていた5,000『International Hainan Surfing Open』はスケジュール表から消えている。
QS5,000『Taiwan Open of Surfing』結果
1位 カイアス・キング(AUS)
2位 西慶司郎(JPN)
3位 ブロンソン・メイディ(IDN)
4位 ダコダ・ウォルター(AUS)
ウィメンズ
1位 シエラ・カー(AUS)
2位 ジャリー・ストークス(AUS)
3位 中塩佳那(JPN)
4位 都築虹帆(JPN)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)