Image: Palm Valley Gold Coast(YouTube)

ミック・ファニングが3億ドルのウェーブプール&ゴルフリゾート『Palm Valley Gold Coast Resort』の巨大プロジェクトに参画

ビジネスの世界でも成功したサーファーと言えば、いくつものブランドを持ち、世界最高のウェーブプールまで創ってしまったケリー・スレーターが有名だが、ミック・ファニングも引けを取らない。

そのミックの最も大きな進行中のプロジェクトがゴールドコースト初の大型複合リゾート『Palm Valley Gold Coast Resort』

サーフィン界のレジェンド、ウェイン・“ラビット”・バーロソミュー、「Golf Development Partners」というゴルフ場開発の会社でマネージングディレクターを務めるルーク・アルトシュワーターなどとプロジェクトを進めている。

『Palm Valley Gold Coast Resort』の投資額は約3億ドル(約400億円)と発表。
サウスストラディーに近い内陸部にあるゴルフ場「The Club at Parkwood Village」を改装してウェーブプールなどを敷地内に建設。
大型複合リゾートとして生まれ変わり、2027年にオープン予定だ。

ケリー、ミックのようにゴルフもプレイするサーファーは多く、場所柄、日本からの利用も十分に期待できるだろう。

『Palm Valley Gold Coast Resort』公式サイト
https://palmvalleygc.com/

ゴールドコースト初の大型複合リゾート

『Palm Valley Gold Coast Resort』にはウェーブプール、18ホールのゴルフコースの他、サーファーの他のトレーニング施設、ジム、ビーチクラブ、ビールの醸造所、200部屋以上の宿泊施設が予定されている。
リゾート施設とはいえ、サーファーの本格的なトレーニングにも利用されると言われている。

「Golf Development Partners」のルークはゴルフ側のスペシャリスト。
今回、サーフィン分野で専門知識を持ち、信頼できる人物を探し求めたところ、ミックに白羽の矢が立ったそうだ。

エンドレスサーフのシステムを利用

『Palm Valley Gold Coast Resort』のウェーブプールはホワイトウォーター社の「エンドレスサーフ」のシステムを利用。

ホワイトウォーター社は1989年に米国フロリダ州のディズニーワールドにあるウェイブプール「タイフーンラグーン」を建設した会社で、「エンドレスサーフ」を利用したウェーブプールは2024年夏にドイツのサーフタウンこと「o2 SURFTOWN MUC」がオープンしている。

「エンドレスサーフ」の名の通り、距離が長いのが特徴。
ターン、チューブ、エアーと多くのセクションを持つ夢のようなウェーブプールだ。

現在、ドイツの他、ヒューストン、コーチェラバレー、リスボン、サウジアラビア、ミュンヘンなどでプロジェクトを展開している。
ちなみにミックはドイツのサーフタウンにテストライドに訪れた際、4時間で150本も波に乗ったそうだ。

『Endless Surf』公式サイト
https://endlesssurf.com/

地域経済への影響

『Palm Valley Gold Coast Resort』は建設期間中に760人の雇用、運営時には473人の常設雇用が予定されている。
また、年間最大90万人の来訪者を見込んでいる。

ミック・ファニングのビジネスキャリア

現役時代から不動産投資を積極的に行っていたミック。

ソフトボードの会社を立ち上げたり、数々のビジネスキャリアを持つが、これまでの最高の成功はジョエル・パーキンソン、ビード・ダービッジ、ジョッシュ・カーと共同設立したクラフトビール会社「Balter」だろう。

「Balter」は日本のアサヒグループ系列のCarlton & United Breweries (CUB)に買収され、売却額は約2億ドル(約270億円)と推測されている。

(空海)

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