1月4日〜16日のウェイティングピリオドで開催される『DaHui Backdoor Shootout』が現地時間1月10日に3日目を迎え、朝から夕方にかけて8ヒートが2ラウンド行われた。
これで各チーム共に合計4ラウンドをこなし、残り1日でイベントは終了する。
この日のコンディションは数日前に入った特大の北西ウネリが落ち着く傾向。
ハワイアンサイズで6-8ft、朝は風が弱く、日中はトレードウィンドが強まる傾向。
ノースショアらしく、波にオンとオフがあり、オンのヒートに当たったチームはその恩恵をしっかりと受けていた。
New Earth Projectのシェイデン・パカロは朝のヒートで2本のパイプラインをパンプしながら抜けてスピットアウトでメイク。8.50を含むトータル21.38をスコア。
また、96712のイヴァン・フローレンスは7.50を含むトータル20.88、North Shore Boysのビリー・ケンパーもスペシャルなパイプを手に入れていた。
コンディションが少し悪化した午後の2ラウンド目では、VOLCOMのマイカイ・バーディンや、SNAPT5のクレイ・マルゾが目立っていた。
ビリー・ケンパー、ジェイミー・オブライエン、バロン・マミヤといった常連メンバーもNorth Shore Boysを優勝に導くようなバレルをメイク。
ダークホースのPERUは、パイプラインがオンとなったヒートに当たり、アロンソ・コレアとクリストバル・デ・コルがチームを牽引していた。
チームジャパンは伊東李安琉が活躍
オープニングヒートにクレジットされたチームジャパンは朝一とお昼に出番があり、朝は加藤翔平の絵に描いたようなワイプアウトから始まり、松本浬空によるパイプラインのバレルメイクでゲームオンとなった。
すぐに伊東李安琉がハイラインでバレルを潜ったが、中盤は全てのサーファーがポジション選びに苦戦。
初日にパイプラインで最高の一本を決めていた原田祥吾も上手くレールをセットすることができず、ワイプアウト…。
後半、10分を切って伊東李安琉が再びパイプラインにプルイン。ストールでバレルに留まり、スピットアウト。
終了間際、堀口真平、伊東李安琉が続けてバックドアのバレルをメイクして最高の形でチームジャパンのヒートは終了した。
ヒート終了後は初日に8.88のハイスコアを出した原田祥吾が前田マヒナのインタビューを受け、「今年でシュートアウト3年目です。これまでずっと決めることができなくて、悔しい結果が続いていたのですが、応援してもらっている方達のおかげであの波に乗ることができて本当に感謝の気持ちと嬉しい気持ちで一杯です。デイヴィットさんがチームジャパンの枠を作ってくれて鎌田さん(ダ・フイ・ジャパン代表)が今年もチャンスをくださって、そのおかげで自分はシュートアウトに出場できています。デイヴィットさんがチームキャプテンというのはとても心強いことだし、シュートアウトに出場できることが感謝の気持ちで一杯です。ハワイに初めてきたのが15歳なので、今年で4年目です。マハロヌイロア(どうもありがとうございます)」と話していた。
なお、原田祥吾は初日のヒートで後頭部を打って2日目を休んでいたが、幸い大事には至らなかったそうだ。
お昼に行われた2ヒート目はポテンシャルがある波が少なく、原田祥吾がパイプライン、堀口真平がバックドアで共に小さめのバレルを手に入れただけでスコアを伸ばすことはできなかった。
ヒート終了後のインタビューは朝のヒートで8.38を出した伊東李安琉が呼ばれていた。
「朝のヒートの方が良かったですね。今はちょっと風が吹いてきて波もサイズダウンしています。乗れなかったけど、楽しかったです。先日は波のサイズが大きかったので、板も大きくしたけど、今日はスモールサイズなので、短めの板に変えています」
インタビュアーの前田マヒナは伊東李安琉のサーフムービー「FREE BIRD」でのパイプラインのことにも触れ、「まだオンラインに載っていませんが、もしかしたら今後載るかもしれないので、チェックしてください」と伊東李安琉は話していた。
『DaHui Backdoor Shootout』のウェイティングピリオドは1月16日まで。
次のウネリは現地時間1月12日に入る予想。
残り2ラウンドのチャンスがある。
(空海)