PHOTO: © WSL/Brent Bielmann

「今日イチスリリング&ラッキー&スゲー&残念は誰?」 – F+

F+(エフプラス)

やっぱサイズあるとおもしろいわね。時折セカンドリーフ、サードリーフの8‐10フィートのパイプ、バックドアは久しぶりに見たかな。ただ、まだちょっと砂の様子が美しくないので、ジャンク気味ではあったものの、お化けセットにヒュ~って声の出る感じはやっぱハワイだなぁ、と思う。
クリーンなビッグバレルがどんどん来るというよりは、ぼこぼこ来るモンスターセットの中に、ここの波をよく知っている人だけが抜けられるパイプとバックドアウエイブがまざってて、それメイクで9‐10ポイント。

(ジャック・ロビンソン) PHOTO: © WSL/Tony Heff

一番スリリングだったのはジャック・ロビンソンのバックドアの10かなぁ。今日イチ、ひょえー、それ行くの? って思った。それでもバックアップが取れなくてルーキーのアラン・クレランドにR32 でやられた。そんなぁ、って感じだったな。アランが序盤に9.50を出したんだけど、それに比べればジャックのやつは12点なので、アランに負けたというよりは10点満点というスケールの狭さにやられたというべきか、あるいはアランの9.50が高すぎたというべきか。あの2本の間の差が0.5というのはなんか納得いかない感じだった。

逆に今日イチラッキーと思えたのはミギュエル・プポ。R32もR16も相手のインターフェアでラッキー勝ち。クオーターファイナルにコマを進めた。そんなこともあるんだね。

(ケリー・スレーター) PHOTO: © WSL/Tony Heff

今日イチシリーズで攻めるなら、今日イチやっぱスゲーな、こいつ、と思ったのはケリー。本当に正確に抜けられる波を知ってるし、見えてるし、そのタクティクスというか、出た、ケリーのこれ、ってのを久しぶりに見たなぁ。

(ケリー・スレーター) PHOTO: © WSL/Tony Heff

R32のリオ・ワイダのヒート。積極的にいい波をつかんで正確にメイクしていったリオがずっとリードしてたんだけど、後半、リオがプライオリティのところに入ってきた波にケリーがリオをプッシュしながらパドル。たまらずその波に手を出したリオは途中でつぶれ、(これ、ケリー知ってますからね、つぶれる波だって。わざと乗らせたんですよ)で、その裏のケリーが本当に乗りたい波に乗って、しっかりパイプバレル抜けて6点台をマーク。すぐ沖に戻ってプライオリティ、リオがゲッティングにてこずる間に続けてパイプのバレルを抜け、逆転。その後ダメ押しの8点と、もうね、なんだよお前、って感じ。あの一連の流れは全盛期のケリーの感じ。波さえくれば5分で勝てるんじゃん、みたいなやつ。

(ジョン・ジョン・フローレンス) PHOTO: © WSL/Tony Heff

今日イチ残念だったのはジョンジョン。さすがだな、というサーフィンだったんだけど、R16で勢いに乗るというか全力で攻めまくったバロン・マミヤにやられた。

なんだかんだ言ってとてもエキサイティングな長い一日ではあったけど、明日波がどうなるか、というか、どこまで下がっちゃうのか。今日みたいな波だったらケリー53歳、優勝って十分あると思う。サイズ下がっちゃうとイタロとかになっちゃうのかなぁ。

あぁ、負けちゃったけどフィリッペ。パイプバックドア、すごい進化してた。だいぶ練習したのではないかと思う。
全体的にルーキーのチャージぶりが印象的だった。昔のルーキーはけっこう浮かんでるだけ、みたいなこともあったけど、今はなんだかんだ言ってもやれちゃうんだよな。結局そういう実力がないとクオリファイはできない、ってことなんだろうと思う。日本人がクオリファイしても、あれ太刀打ちできるとは夢にも思えないなぁ。

F+編集長つのだゆき

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