PHOTO: ISA / Sean Evans

2028年ロス五輪サーフィン競技の会場がトラッセルズに決定!

現地時間4月15日、2028年オリンピック・パラリンピック組織委員会(LA28)との審査プロセスを経て、ISA(国際サーフィン連盟)が2028年ロス五輪サーフィン競技の会場としてトラッセルズが正式決定したことを発表した。

この重要な決定は、ISAおよび国際オリンピック委員会(IOC)理事会によって承認され、2024年パリ五輪でのチョープーの成功に続き、オリンピックのサーフィン競技における「競技会場」の重要性を再確認するものになった。

トラッセルズとは?

(バレル波のチョープーと全く異なり、ハイパフォーマンスな波が特徴)
PHOTO: © WSL/Tony Heff

サンクレメンテに位置するトラッセルズは南カリフォルニアを代表するサーフブレイクであり、玉石の上で割れる波は規則的でパワーもあり、世界最高峰のハイパフォーマンスな波の一つとして知られている。
長年CTの会場にも使用され、ワールドチャンピオンを決める『WSL Finals』も4年連続でトラッセルズで開催されていた。

ロス五輪が開催される7〜8月はトラッセルズに理想的なウネリが入る時期でもあり、ロスからも比較的近く、アクセス制限や運営上の管理がしやすい点も会場としての大きな利点と言える。

東京五輪での志田下、パリ五輪でのチョープーに続き、サーフィンの歴史に深く根ざした会場が選ばれたことはオリンピックにおけるサーフィンの歴史をさらに豊かなものにするだろう。

完璧な波に恵まれた2024年CT『WSL Finals』

ISA会長 フェルナンド・アギーレ氏の声明

チョープーでのサーフィン競技が大成功を収めたこと、世界中の多くのアスリートたちとの対話を通じて、ロサンゼルスでの会場には最高のパフォーマンスができる波が必要だと確信していました。
そして、その条件を満たす場所が間違いなくトラッセルズなのです。

LA28の運営チーム、そして国際オリンピック委員会の皆さんには、アスリートにとって最高の環境づくりへの理解とサポートに心より感謝します。

この決定は、象徴的な海の波でオリンピック・サーフィンを開催するという既存の流れをさらに前進させるものです。ローワーズの完璧なピークは、南カリフォルニアにおいて他に類を見ないハイパフォーマンスなキャンバスです。世界最高のサーファーたちが、その象徴的な丸石の上でオリンピックの栄光をかけて戦う姿を見るのが今から楽しみです。

私たちは3回目のオリンピック・サイクルに向けて、LA28の仲間たちと引き続き連携していけることを嬉しく思っています。オリンピック・ムーブメントは、若者の力によって革新と多様性という新たな波に乗っており、私たちはその精神をLA28とともに分かち合い、忘れられない大会を届けることを誇りに思います。

ISA選手委員会・委員長 ジャスティン・デュポン氏の声明

アスリートと委員会を代表して、LA28でオリンピック・サーフィンをトラッセルズで開催するという決定にとてもワクワクしています!

アスリートにとって、波のクオリティとコンスタントさはオリンピックにおいて最優先事項であることは間違いありません。そういった意味でも、トラッセルズは完璧な選択です。

私はタヒチで行われた驚くべきサーフィンのパフォーマンスを現地で見るという栄誉に恵まれました。
そして、2028年には仲間のアスリートたちが、トラッセルズの美しい波でその実力を発揮するのを見るのが楽しみです。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(黒本人志)

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