4月25日〜5月1日にISA主催のロングボード世界選手権、WLCこと『ISA World Longboard Championship』が開催。
今年も開催地はエルサルバドルの長いライトのポイントブレイク、エル・スンザル。
ディフェンディングチャンピオンはハワイ代表。
2028年ロス五輪での採用は叶わなかったが、ISAは次のブリスベン五輪採用へ向けて活動を行うと発表している。
参加人数の記録更新が続く
世界的に広がるサーフィン人気に比例してWLCでも年々参加人数の記録が更新されている。
今年は昨年を更に上回る44か国、143名の選手と過去最多の参加人数となり、2013年の第1回WLCと比較すると2倍以上になる。
また、ノルウェー、ポーランド、タヒチ、タイの4か国が初のWLC出場となる。
ジェンダー平等
ISAは、サーフィンにおけるジェンダー平等と女性の参加促進を目指し、2017年に競技フォーマットを変更。
世界選手権において男女同数の出場枠を設けた。
2018年以降、WLCでは毎年女性参加者の最多記録が更新されており、世界中で女性サーフィンが成長していることを示している。
今年は参加者の48%以上にあたる69名の女性選手が自国を代表して出場する。
ウィメンズの注目選手
今年は昨年2度目の銀メダルを獲得したアメリカのレイチェル・ティリーを始め、2度の金メダル獲得経験があるフランスのアリス・レモーン、パンアメリカン大会金メダリスト、ペルーのマリア・フェルナンダ・レジェス。
そして、昨年銅メダルを獲得した日本の田岡なつみなどが注目されている。
なお、ディフェンディングチャンピオンのハワイ代表、ホノルア・ブロムフィルドは妊娠中のために欠場。
メンバーを一新したハワイ代表とメンズの注目選手
ディフェンディングチャンピオンのハワイ代表はメンバーを一新。
金メダリストのカイ・サラスのみ残り、ホノルアを始め、カニエラ・スチュワート、ケリス・カレオパアは出場しない。
代わりに2024年のLTでランキング3位となった21歳のジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン。
ウィメンズはLT選手のソフィア・コーヘーン、ナタリア・ヴンダーリッヒと19歳の若い選手を揃えた。
個人での注目選手は、3個の金メダルを持つブラジルのマルセロ・フレイタス、フランスのアントワーヌ・デルペーロ。
2019年の金メダリスト、ペルーのブノワ “ピッコロ” クレメンテ、2010年の金メダリスト、ブラジルのロドリゴ・スファイアーなど。
過去のメダリストとしては、イギリスのベン・スキナー、フィリピンのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル、アメリカのケヴィン・スカヴァーナ。
日本の井上鷹がまだ獲得していない一番上の金を狙っている。
ロングボードとオリンピック
ロングボードがオリンピック競技となる可能性を早くから認識してきたISA。
ロサンゼルス2028大会ではロングボードが正式種目に含まれないことが発表されたばかりだが、2032年のブリスベン2032大会に向けて、これまで以上に強い姿勢でロングボードの採用を目指して取り組みを続ける。
WLCの歴史
ロングボードがISAの種目として初めて開催されたのは、1988年のプエルトリコ大会。
当初はWSGの一環として行われ、2013年に単独イベントとしてペルーでのワンチャコで開催された。
2025年大会は通算6回目となり、エルサルバドルでの開催は3年連続となる。
ISAとエルサルバドル
サーフシティ・エルサルバドルは、ISAを力強く支援する存在となっている。
今回でサーフシティ・エルサルバドルが主催するISAの主要イベントは通算9回目を数える。
2019年の『World SUP and Paddleboard World Championship』、2022年と2024年の『World Junior Surfing Championship』、2024年の『 ISA World Masters Surfing Championship』
東京2020大会の最終予選となった2021年の『ISA World Surfing Games』、パリ2024大会の2回目の予選となった2023『ISA World Surfing Games』とオリンピック出場権をかけた2つの予選イベントも開催された。
視聴方法
ライブ中継は以下のISA公式サイトにて4月25日〜5月1日の期間に配信される。
公式サイトでは、大会の結果、出場チームの情報、写真、動画、関連ニュースも掲載される。
ISAの公式Facebookページ「International Surfing Association」でもライブ配信されます。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
スケジュール
4月24日 午前10時 記者会見
4月25日 午前10時開会式
4月25日〜30日 競技日
5月1日 決勝および閉会式
★現地時間の4月25日10時は日本時間4月26日1時
SNS
ISAは大会のライブ中継の最新情報を始め、写真、ビデオをソーシャルメディアに投稿する。
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プラスα 4名の日本代表

昨年は個人で井上鷹が銀メダル、田岡なつみが銅メダル。
浜瀬海が5位、吉川広夏が7位と上位を占め、団体総合で銀メダルを獲得と過去最高の結果を残した日本代表。
今年の選手選考は、3月に千葉県鴨川市「マルキポイント」で開催された競技サーフィン強化指定選⼿による波乗りジャパン強化合宿中に行われ、森大騎、井上鷹、田岡なつみ、吉川広夏の4名が選ばれた。
NSA公式サイト:https://www.nsa-surf.org/
(THE SURF NEWS編集部)