9月1日、WSLは未だ世界中で進行しているパンデミックの影響により12月4日〜10日に台湾の金樽漁港で開催予定だった世界一のジュニアを決めるWJCこと『World Junior Championships』の中止を発表。
同時に18歳以下だった年齢制限を20歳以下に引き上げることも発表した。
今シーズンのリージョナル別のジュニアのポイントは来シーズンのランキングに引き継がれ、2022年の『World Junior Championships』の出場権に反映される。
今シーズンからツアーの責任者となったジェシー・マイリー・ダイヤは以下の声明を公表。
「2021年のワールドジュニアはCOVID-19の影響を考慮して慎重に判断した結果、中止にしました。台湾のパートナーには、このイベントを継続的にサポートしていただいていることに心から感謝すると同時に今後も一緒に仕事ができることを楽しみにしているわ。今回のキャンセルに伴い、WSLツアー&コンペティション事務局はプロジュニアツアーの年齢制限を現在の18歳以下から20歳以下に引き上げることにしました」
「この年齢制限の変更により、若いサーファーは各リージョナルのQSに進む準備としてジュニアレベルで競技を続けることができるようになるし、今年のワールドジュニアチャンピオンを逃したサーファーにもチャンスが与えられることになる。年齢的にオーバーしてしまった選手にも2022年の同大会に出場する機会を与えることになります」
年齢制限が20歳以下に引き上げられる理由とは?
2020年もパンデミックによって中止になっていたWJC。
2019年には都筑有夢路が日本人として初のWJCタイトルを獲得、2014年は当時アメリカ国籍だった前田マヒナも優勝経験がある。
その他、過去にアンディ・アイアンズ、ジョエル・パーキンソン、エイドリアーノ・デ・ソウザ、ジョーディ・スミス、ジャック・フリーストーン、ガブリエル・メディナ、サリー・フィッツギボンズなど錚々たるメンバーがタイトルを獲得してきた。
2016年に19歳以下から18歳以下に引き下げられた年齢制限がこのタイミングで逆に20歳以下に引き上げられた大きな理由はパンデミックの影響で2年連続中止になり、WJC出場やタイトル獲得のチャンスを失った選手のため。
ちなみに2022年に20歳となる代表候補は松田詩野、脇田紗良、村田嵐、平原颯馬など。
岩見天獅を始め、その下の世代も着実に実力を伸ばしているので、代表争いは熾烈になりそうだ。
(空海)