今年の春に詳細が明らかになり、アメリカ「ABC」放送で8月から公開されたサーフィン版・リアリティ番組『The Ultimate Surfer』
ケリー・スレーターがホスト役を務め、参加者を募ってサーフランチを舞台にCT選手を育てる興味深い内容で、すでに最終エピソードまで公開されてジークことエゼキエル・ラウ、ティア・ブランコがCT参戦権を勝ち取った。
『The Ultimate Surfer』最終エピソードに残ったのは?
大きな夢を求めて行われたサーフランチでのセッションで最後に残ったのはジーク、ティアの他、ハワイのコア・スミス&ブリアナ・ コープ。
勝者にはCTのワイルドカード3枚と10万ドルの賞金が贈られる。
「5歳の頃からプロサーファーになるという目標に向かって努力してきた」
コア・スミス
コアの前に立ちはだかっていたジークは数年前までCTを戦っていた選手で、CTに返り咲くという目標を達成するため、『The Ultimate Surfer』では冷静にライバルを倒してきた。
「いつか世界タイトルを獲るのが目標さ。The Ultimate Surferで優勝することは、そのための助けになる」
ジーク
目標という具体的な言葉を使っていたジークと違い、他の3名にとってCTはまさに夢の舞台。
最終エピソードでは夢の実現が目の前に迫っていた。
「親友との対戦、とても興奮しているわ。お互いに激しくプッシュし合うことになるでしょう。頑張ろう、ティア」
ブリアナ・ コープ
サーフランチでの最初の挑戦が始まる前、今回のホスト役であるケリー・スレーターから最後のメッセージがあると連絡があった。
過去のエピソードでは「ケリー・ヴィジョン」と呼ばれるリモートで指示を受けていたが、最後はケリーが直接サーフランチに足を運ぶことになった。
ケリーが登場
4人がファイナルを迎えるサーフランチに登場したケリーは最後の勝負でこれまで学んだ全てのことを出し切るんだと伝え、直前にはみんなで一緒にサーフィンしようと提案した。
史上最高のサーファーが創った魔法のようなウェーブプールでのセッションは彼らにとって一生に一度の経験となるだろう。
ケリーがサーフランチを去った後、最後の勝負の前に全員が目隠しをされて司会が運転するSUVに乗せられて移動する。
司会が不安をあおることでそれはまるで戦争に向かう軍のトラックの車内のような雰囲気になった。
しかし、彼らが向かったのはサーフランチにある野外のスパだった…。
究極の勝負
サーフランチでのファイナル、「Ultimate Surf Off」と名付けられた勝負は各選手が3本の波に乗り、ハイスコアで勝敗を決めるフォーマット。
数週間前まで14人で争っていたタイトルが4人に絞られ、それぞれが夢に向かって挑戦を続けた。
ティア&ブリアナの1本目。
ブリアンナは最初のライディングに全力を尽くしたが、最後のセクションでワイプアウト。
ティアはバレルで出口を見つけられず…。
ジーク&コアの1本目。
参加した14人の内、唯一のCT経験者だったジークは番組の最初からリーダー的存在だった。
ファイナルでも最初の波で8.00とハイスコアを出し、バレルで失敗したコアにプレッシャーをかけた。
ティア&ブリアナの2本目。
ブリアナは2本目の波でスコアを出したが、ティアは長いバレルを抜けて9.50を出して一気に優勢に。
ジーク&コアの2本目。
4人の中でもっとも安定したサーフィンを披露していたジークが2本目でまさかのミス。
一方、コアはこのチャンスを逃さず、バレルからエアリバースを繰り出した。
最後の波。
ブリアナが逆転するにはビッグスコアが必要だったが、それは出来ず、逆にティアが9.80を出して勝利。
ジークは最後にビッグエアーをメイクして唯一のパーフェクト10を出した。
ティアとジーク。
この二人がCTのワイルドカード3枚と賞金10万ドルを獲得。
夢を実現した二人は2022年のCTに参加する。
「正しい道を歩んでいると実感している。この気持ちに勝るものはない」
ジーク
『The Ultimate Surfer』公式サイト
https://www.worldsurfleague.com/the-ultimate-surfer
(空海)