2018年JPSA開幕戦『ガルーダ・インドネシア/旅工房 ムラサキプロ』が4月14日〜20日に開催。
今年も開幕の舞台はバリ島のクラマス。
その波のクオリティの高さは世界最高峰のサーフィンコンテストCTの舞台にも選ばれるほど。
期間前半はロングボード、後半はショートボードに分かれ、ロングボードのファイナルデイはJPSAでは過去最大のウネリが入り、トッププロによる素晴らしいライディングを楽しむことが出来た。
ロングボード、男子のファイナリストはベテランの秋本祥平、プロ2年目の井上鷹、唯一のグーフィーフッター、堀井哲。
昨年のグランドチャンピオンで、ショートボードのプロでもある浜瀬海。
今年、中国・海南島で開催された『2018 ISA World Longboard Surfing Championship』の日本代表にも選ばれ、日本のロングボードプロに刺激を与えている注目の選手だ。
その浜瀬海はショートボードにもエントリーしているため、他選手より用意しているサーフボードが少なく、ファイナルでは持参したボードを全て折ってしまい、為す術がなく4位。
宮崎出身で海外での経験も豊富な秋本祥平が2016年以来、2度目の優勝を決めた。
女子のファイナリストは植村未来、小高惠子、吉川広夏、鈴木由貴。
ロングボード、特に女子にはサイズがあり過ぎる戦いの中、ディフェンディングチャンピオンの植村未来がバックサイドで確実にスコアを重ねて2年連続の優勝。
3年連続グランドチャンピオンと植村未来の記録を更新した吉川広夏はシングルフィンでトライ、3位に入った。
期間後半に行われたショートボードはサイズダウン傾向、日中は乾季特有の東〜南東風の影響も入り、難しい戦いを強いられていたが、ファイナルデイは新しい南西ウネリが入ってくれ、特に男子のファイナルはシーソーゲームの面白い戦いになった。
安井拓海、加藤嵐、辻裕次郎、大澤伸幸と誰が優勝してもおかしくないファイナリスト。
まずは2年連続でJPSAのグランドチャンピオンを獲得した加藤嵐がハイスコアを重ねてリード。
中盤、安井拓海の10ポイントライドを皮切りに戦いはヒートアップ。辻裕次郎、大澤伸幸もハイスコアを重ねてトップの加藤嵐に迫る。
勝負が決まったのはラスト5分、安井拓海のマニューバーのコンビネーション、この一本でトップに立って優勝!
安井拓海は昨年の種子島以来、JPSA2度目の優勝。
これで昨年優勝した佐藤魁、今年の安井拓海と’恋愛ドキュメンタリー番組に出演した選手はバリ島で優勝’のジンクスが完成した。
ショートボードの女子は今年も若いメンバーがファイナルに揃った。
川合美乃里、鈴木姫七、高橋みなと、渡辺愛。
高橋みなとを除くと全て10代の選手だ。
この中で最も結果を残している川合美乃里が他を寄せ付けず、2年連続で優勝。
田中樹のコーチの元、今年も日本のコンテスト全てで優勝に絡んできそうだ。
今年のJPSA、ショートボードは全8戦で争われ、次は7月6日〜8日に伊豆の白浜で『伊豆下田CHAMPION PRO Presented by LesPros entertainment』が開催される。
ロングボードは全5戦、次は5月26日〜27日に千葉の大東で『太東ロングボードプロ』が開催される。
JPSA開幕戦『ガルーダ・インドネシア/旅工房ムラサキプロ』
ショートボード/男子
1位 安井拓海
2位 加藤嵐
3位 辻裕次郎
4位 大澤伸幸
ショートボード/女子
1位 川合美乃里
2位 鈴木姫七
3位 高橋みなと
4位 渡辺愛
親善試合
1位 田中英義
2位 佐藤魁
3位 Wayan Darma Putra
4位 大澤伸幸
ロングボード/男子
1位 秋本祥平
2位 井上鷹
3位 堀井哲
4位 浜瀬海
ロングボード/女子
1位 植村未来
2位 小高惠子
3位 吉川広夏
4位 鈴木由貴
(空海)
photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)