千葉の釣ケ崎海岸、通称「志田下」を舞台としたJPSA開幕戦『さわかみ一宮プロ』から約一ヶ月。
ロングボードの第2戦『さわかみ千倉プロ』が千葉の千倉で5月18日〜19日に開催された。
これは全4戦で争われる2022年JPSAロングボードシリーズの折り返し地点となり、男子は早くもグランドチャンピオンが見えてきた。
大会期間中はコシ〜ハラサイズ。ワイド気味のブレイクが中心ながら特に最終日は切れた波もあり、まずまずのコンディションに恵まれていた。
なお、JPSAでは海洋環境保全活動プロジェクトのReWaveを掲げている。
今回も選手を含めた大会関係者でビーチクリーンを行い、会場でのゴミゼロを目指した。
ビーチクリーンに限らず、普段からゴミを拾うサーファーが一人でも増えるとビーチは綺麗になる。
海から上がった後、目の前にあるゴミを一つ拾うことから始めたい。
吉川広夏が今季初優勝
女子は井上鷹の妹、井上楓、井上桜などの若手が台頭する中、依然、田岡なつみと吉川広夏の2強が続いている。
今回は開幕戦を制した田岡なつみがオーストラリアのマンリーで開催中のWLT開幕戦『Sydney Surf Pro WLT』出場のために不在。
ファイナリストは吉川広夏、井上楓、井上桜、大村結衣。前半はミドルスコア勝負の接戦となり、吉川広夏が6ポイント台2本で僅かにリードするが、井上姉妹が追い上げ、最後に井上楓が6.25を出すが、逆転には及ばず…。
吉川広夏が接戦を制して今季初優勝を決めた。
浜瀬海がグランドチャンピオンに王手
WSL同様、JPSAでも重いシングルフィンを使用したクラシック回帰の流れが追い風となり、男子は湘南で凌ぎを削っている小熊海ノ介、櫻井鳳二、櫻井凰太などの若手の活躍が目立っていた。
そんな中、開幕戦でハングテンやリバースなどクラシックスタイルを貫いて井上鷹を抑えて優勝した浜瀬海が今回も優勝。
ファイナル常連の森大騎、秋本祥坪、初ファイナルの堀内陽介とのファイナルでは9.50をスコアして主導権を握り、2位争いをしていた森大騎、秋本祥坪に大差で2連覇を決めた。
なお、井上鷹はWLT開幕戦『Sydney Surf Pro WLT』出場のために今回は欠場。
9月の茅ヶ崎戦、10月の日向戦はWLTのスケジュールと被らないが、すでに浜瀬海が4戦中2勝を決めているため、グランドチャンピオンに王手をかけたと言えるだろう。
JPSAロングボード第3戦『クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ』は9月14日〜9月15日(予備日16日)に茅ヶ崎パークで開催される。
JPSAロングボード第2戦
『さわかみ千倉プロ』結果
1位 浜瀬海
2位 森大騎
3位 秋本祥坪
4位 堀内陽介
女子
1位 吉川広夏
2位 井上楓
3位 井上桜
4位 大村結衣
JPSA公式サイト:http://www.jpsa.com/
photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
(空海)