3月4日、QS3,000『whitebuffalo HYUGA PRO』は大会3日目。
大会初日から続くスモールコンディションに大きな変化はなかったが、クライマックスに向けてハイレベルかつ熾烈な戦いとなった一日だった。
ウィメンズはベスト4が決定
この日は厳しいコンディションを考慮してヒート時間が5分延長の30分。
ウィメンズのRound of 16とQF、メンズのRound of 16が進行してファイナルデイを戦うメンバーが揃った。
フィリピン、日本、オーストラリアの2戦。
合計4戦の結果によって争われるQSアジアリージョナルからのCS出場権を巡っての戦い。
ウィメンズは上から野中美波、都築虹帆、松岡亜音、インドネシアのカイラニ・ジョンソンの4名がQFに進み、野中美波がカイラニ・ジョンソン、都築虹帆が松岡亜音を倒してSF進出を決めた。
特に都築虹帆は大会では自身初のエアリバースをメイクして8.25のハイエストスコアをマーク。この日の主人公になっていた。
その他、whitebuffalo所属ライダーの池田美来、松田詩野が対戦。このカードは池田美来が7.25を含むトータル11.35で勝利。
最終ヒートでは脇田紗良が芳田花瑚を倒してベスト4入りを決めている。
池田美来はQF終了後、「ヒートの最初は自分の納得するライディングができなくてスコアを作れませんでした。それでも7点台の波をつかむことができたのはすごくラッキーで、しっかりスコアにつなげることができて流れをつかめたと思います。次のヒートも自分らしいライディングを見せられるように頑張ります」とコメントを残している。
池田美来は2022年にエルサルバドルで開催された『Surf City El Salvador ISA World Junior Surfing Championship』で堂々の銅メダルを獲得して話題になっていた選手。
今回は田中樹のコーチの元で挑み、次のSFでは現在QSアジアリージョナルトップの野中美波と対戦する。
なお、今大会で現役引退を表明していた須田那月はRound of 16で敗退。
16年の競技生活に幕を下ろした。
メンズはベスト8が決定
メンズはRound of 16が終了してQFを戦うベスト8が決定。
QSアジアリージョナルのトップ10では、インドネシアのクトゥ・アグース、田中大貴、西慶司郎、フィリピンのジョン・マーク・トコンが勝ち上がった一方、西優司、和井田龍貴、金沢呂偉はこのラウンドで敗退。
その他、インドネシアのブロンソン・メイディ、大原洋人、上山キアヌ、古川海夕がベスト8入りを果たしている。
Round of 16のはハイエストは8.25と7.00、トータル15.25と圧倒的な数字を揃えた上山キアヌ。
フロントサイドでのエアーリバースなど一人際立ったサーフィンをしていた。
「8.25の波については、凄く良い波で、乗る前から高得点が出る確信がありました。最後まで演技をしようと思って良いターンが3発入りました。最後はコケてしまいましたが良かったです。波のコンディションについては、昨日は逃げていく波でしたが、今日は最後までつなげられる形になったので良い感じでした」とコメントを残していた上山キアヌ。
QFからはマンオンマンとなり、フィリピンのジョン・マーク・トコンと対戦する。
QS3,000『whitebuffalo HYUGA PRO』大会最終日となる3月5日のファーストコールは朝7時、7時30分開始予定。
公式サイトでライブ中継が配信される。
『whitebuffalo HYUGA PRO』公式サイト
https://hyugapro.com/
(空海)