2023年8月5日(土)、千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸(通称志田下)で、第4回波乗り甲子園がスタートした。
元祖、高校野球の甲子園大会、ダンス甲子園、各方面に様々な甲子園が高校生の活躍の場としてあるので、サーフィンにも甲子園があってもいいじゃないか、ということで、2018年8月に第1回なみのり甲子園が開催された。初の優勝旗を手にしたのは千葉、明聖高校の松原渚生(まつばらしょう)、続く2019の第2回大会も連覇を果たした。
コロナ禍の影響で2020、2021と開催できなかったが、昨年2022年には再開、千葉の大原高校の田中健跳(たなかけんと)の手に優勝旗が渡った。
2連覇を果たした松原は現在WSLのプロジュニアおよびQSツアーの選手として、また、JPSAの公認プロ選手として、コンペシーンのメインステージで活躍している。
その男子高校生クラスのヒートは明日のファイナルデーに行われる。
低年齢化の波
他のスポーツと同様に、サーフシーンにも選手の低年齢化の波がやってきていて、それはこの『なみのり甲子園」でも例外ではなく。本来の高校生より、中学生、小学生のエントリーが多くなってきている。2024パリ、2028ロサンゼルス、2032ブリスベンとサーフィンがオリンピック種目になると思われるので、5年先、9年先となれば今の小学生たちが選手としてのピーク年齢を迎える。その小学生クラスでは本当にまだ小柄な選手がダイナミックなサーフィンを見せたりしていて、この先の世界、オリンピックでの活躍に夢が広がるところだ。
「なみのり甲子園」初日
本日の釣ヶ崎海岸の波は1mから1.5m。技数が多く入るというよりは大きく1発、あるいはテクニックで2発というコンディション。午後になると南風が強く吹き始め、選手たちは風の影響でブレイクしにくくなった波に手を焼いていた。
中学生クラス
まずは早朝6:30に中学生クラスからスタート。選手の中には先日行われたチャレンジカップやWSLのプロジュニアに出場していた選手も多く、現在の日本のローティーンの動向が見える。
強矢凛太郎(すねやりんたろう)、中1でJPSA公認プロとなった岡野漣(おかのれん)などは順当にラウンド2に勝ち上がった。印象に残ったのは今福カレン(いまふくかれん)。トップに当てている場所がかなり難しいところを攻めていて、今の世界のサーフィンに合う攻め方と言えると思う。なので、ワンターンでもいいポイントが出てくる。この先の成長が楽しみだ。
小学生男子クラス
小学生男子では11歳の飯田翔斗(いいだしゅうと)が本日ピカイチ。セットのサイズのある波を強気で攻めて8.67、6.00のハイスコアをマークした。弟の9歳、飯田夕惺(いいだゆうせい)も1位で次のラウンドへ。石塚樹(いしづかいつき)、田邉大成(たなべたいせい)も順当に勝ち上がった。
中高校生女子クラス
中高校生女子クラスはラウンド1とラウンド2が行われ、セミファイナリストの顔ぶれがそろった。松野杏莉(まつのあんり)、清水ひなの、ひなたのツインズ姉妹、中学生の馬場心(ばばこころ)、高橋莉衣菜(たかはしりいな)などがセミに勝ち上がった。
明日の6:30スタート予定。男子中学生クラスのラウンド2の後、いよいよ高校生クラスのラウンドワンがスタートする。ただひとり、韓国からのエントリーのユン・ドーフンも第3ヒートに登場する。
ライブスコアは以下。
https://liveheats.com/events/154487