高校生クラス
2023年8月6日(日)、千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸(通称志田下)で、第4回波乗り甲子園が開催され、栄えある優勝旗は大原高校の寺田文太(てらだぶんた)が手にした。
ファイナルは実力に勝る岩見天獅(いわみてんし)との一騎打ちの様相で、スタート直後からポジショニングの競り合い、まさにバチバチという雰囲気の中、岩見がどんどん波に乗り、早いうちに2本そろえてしまうが、今ひとつポイントが伸びない。対する寺田は前半波を待ってノーライドだったが、後半になってようやくセットの波をつかむと5.50をマーク、終盤もう1本3.93を乗って逆転に成功し、そのまま優勝した。
中学生クラス
早朝の釣ヶ崎海岸は深い霧に覆われ、沖の選手の姿が確認できないほどで、6:30分スタート予定だったが霧が晴れるのを待ち、7:15に中学生クラスのラウンド2からスタート。
波のサイズは1mから1.5m。時折入るセットはそれよりも大きくて、小柄な選手にはオーバーヘッドとなるようなサイズだった。
そのセットの波をうまくつかんでワンターンでもリスクを払って攻める、あるいはうまくコンビネーションでターンが入れられる波をつかんだ選手が勝ち上がっていくという展開だった。
午後は少しサイズダウンしたものの、時折来るセットの波は見ごたえ十分だった。
途中急な豪雨に悩まされたりもしたが、無事ファイナルデーのすべての予定を消化できた。
中学生男子では和氣堆人(わけたいと)が終始リズムをつかんだ感じで、序盤から攻め、他の3人を大きく引き離して6.50と6.40を揃えて優勝した。
このクラスで3位になった岡野漣(おかのれん)だが、昨日のリリースで中2でプロになったと記したが誤りで、正しくは中学1年生でプロになったとのこと。ご指摘いただきありがとうございました。ここにお詫びして訂正いたします。
小学生男子クラス
小学生男子ではそこまでハイポイントを重ねて絶好調だった飯田翔斗(いいだしゅうと)を押さえ、地元の田邉大成(たなべたいせい)が優勝した。セットの波を果敢に攻め、ワンターンでもいいポイントがつくようなサーフィンは印象的だった。
中高生女子クラス
中高生女子は石井有沙(いしいありさ)と清水ひなの(しみずひなの)がデッドヒート。いい波をつかんで6.67と6.10を揃えた石井が優勝した。
小学生女子クラス
小学生女子は終盤にパワーを発揮し、立て続けに5.33と6.17を乗った川瀬煌渚(かわせきらな)が優勝。川瀬の姉はプロで活躍中の心那(ここな)。
姉妹ともに将来の活躍が期待される。
各クラス別の結果は下記の通り。
高校生クラス
優勝 寺田文太(てらだぶんた) 千葉県立大原高等学校
2位 岩見天獅(いわみてんし) N高等学校
3位 宮澤輝(みやざわきら) 千葉県立一宮商業高等学校
4位 河野真ノ彩(こうのまのあ) 明聖高等学校
中学生クラス
優勝 和氣堆人(わけたいと) 神奈川県茅ケ崎市立浜須賀中学校
2位 強矢凛太郎(すねやりんたろう) 千葉県一宮町立一宮中学校
3位 岡野漣(おかのれん) 神奈川県茅ケ崎市立浜須賀中学校
4位 大塚昂摩(おおつかこうま) 千葉県東金市立東金中学校
小学生クラス
優勝 田邉大成(たなべたいせい) 千葉県いすみ市立中根小学校
2位 中鉢晴心(ちゅうばちはると) 神奈川県茅ケ崎県立緑が浜小学校
3位 宇野雅晴(うのまさはる) 宮崎県日向市立平岩小学校
4位 飯田翔斗(いいだしゅうと) 千葉県旭市立矢指小学校
中高生女子クラス
優勝 石井有沙(いしいありさ) 千葉県南房総市立千倉中学校
2位 清水ひなの(しみずひなの) 明聖高等学校
3位 清水ひなた(しみずひなた) 明聖高等学校
4位 登坂祐妃(とさかゆうひ) 湘南工科大学付属高等学校
小学生女子クラス
優勝 川瀬煌渚(かわせきらな) 三重県志摩市立東海小学校
2位 武藤琉夏(むとうるか) 東京都墨田区立柳島小学校
3位 古橋都瑚(ふるはしとこ) 静岡県浜松市立伊佐美小学校
4位 鈴木萌々葉(すずきももは) 千葉県一宮町立一宮小学校
実行委員会より
最後になりましたが、皆様のご協力のおかげで、本年もなみのり甲子園を無事開催、終了することができました。波にも恵まれ、大きな事故もなく、2日間にわたって選手たちの悲喜こもごもの表情が見られた大会でした。
勝った選手たちは次のステップへのジャンプ台として、負けた選手はその悔しさをバネにして、明日からまた努力を続けて行くことと思います。その努力の結果の晴れ舞台として、来年もまたこのなみのり甲子園を開催できるように、実行委員会一同も明日から準備を進めてまいります。
今回この大会の開催にあたり、様々な方面でご協力いただいたすべての皆様に深く感謝いたしますとともに、また来年、皆様と笑顔でお会いできる日を楽しみにしております。
ありがとうございました。