全5戦で争われるJPSAショートボードシリーズの第4戦、『ムラサキ 鴨川プロ』が10月4日〜6日に鴨川マルキで開催された。
気になるグランドチャンピオン争いは、第4戦終了時点で男子は塚本勇太がトップだが、平原颯馬、西慶司郎、安室丈と上位は混戦。
女子は川合美乃里が2位の宮坂麻衣子に約1000ポイントの大差で、鴨川で早くも確定する可能性があった。
イベント期間中は前半が台風14号の南西ウネリなどでムネ〜頭の十分なサイズがあり、日中は風の影響が強まる傾向。
最終日はサイズダウンで風も強く、難しいコンディションでの勝負になった。
川合美乃里が最終戦を残してグランドチャンピオンを獲得
女子はランキング2位の宮坂麻衣子がR4で敗退、3位の大村奈央、4位の川瀬心那がR3で敗退した一方、川合美乃里がSFまで勝ち上がり、ポイント差からグランドチャンピオンを獲得。
2021年、2022年とランキング2位が続き、特に昨年はグランドスラム達成の中塩佳那の勢いが目立っていたが、今年はコンスタントな結果を重ねた川合美乃里が、2016年以来、2度目のチャンピオンに輝いた。
試合はSFで川合美乃里を倒した松野杏莉と、昨年のチャンピオン中塩佳那がファイナルを争い、中塩が8.50ptを含むトータル14.65ptで圧勝。
ファイナルで負けた松野杏莉は9月に福島の北泉で開催された『Kitaizumi Surf Festival 2023』で優勝した中学生サーファー。
浦山哲也コーチの元、今後も活躍が期待できる選手だ。
松永大輝がJPSA初優勝
男子は松永大輝、増田来希がファイナルに残った。
一本目にパワフルなライディングで7.50ptを出した松永大輝が主導権を握り、5ポイント止まりだった増田来希を抑えてJPSA初優勝。
妹の松永莉奈、弟の松永健新の前で念願の優勝を決めることができた。
タイトル争いの方は塚本勇太、平原颯馬がR3で敗退した一方、西慶司郎がSF進出の3位。安室丈はポルトガルでのCS出場のために欠場。
今年はまだ3戦のみ出場の西慶司郎が、そのポイント差からして有利な展開ではあるが、男子グランドチャンピオンは最終戦の宮崎で決定することとなる。
JPSAショートボードシリーズ最終戦『さわかみ 日向プロ』は10月23日〜25日(予備日26日)に宮崎県日向市お倉ヶ浜で開催される。
お倉ヶ浜ではシニアプロ、ロングボードも併催され、2023年の締めくくりになる。
JPSAショートボード第4戦
『ムラサキ 鴨川プロ』結果
1位 松永大輝
2位 増田来希
3位 小嶋海生、西慶司郎
女子
1位 中塩佳那
2位 松野杏莉
3位 池田美来、川合美乃里
JPSA公式サイト:http://www.jpsa.com/
(空海)