10月12日〜14日に鹿児島県徳之島の花徳浜(けどくばま)海岸でWSLのプロジュニアが開催。
徳之島でWSLイベントが開催されるのは初。
鹿児島のサーフアイランドでは奄美大島が有名で移住者も多いが、徳之島にも約50名のローカルサーファーが存在するとのこと。
2021年に世界自然遺産登録された後、観光客も増加しており、今回は観光PRとしての「サーフィン」を活かすためにWSLの国際大会開催に踏み切ったそうだ。
WJC出場をかけての争い
2023年のプロジュニア、アジアリージョナルは全4戦。
6月、インドネシアのクルイから始まり、志田下、御前崎、最終戦は徳之島。
4イベントのベスト2のポイントがランキングとなり、上位2名が2024年1月にカリフォルニアで開催されるWJC(ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ)のアジアリージョナル代表として選ばれる。
なお、WJC優勝者は翌年のCS出場のチケットも手に入るため、CTへの近道になる。
また、今回はU-16カデットの『Tokunoshima Town Kids Challenge』も併催された。
イベント期間中は台風15号のウネリが入り、初日はムネ〜カタ。
風の影響が入った難しいコンディションで、まずはプロジュニアのベスト4が決定。
ウィメンズは池田美来、川瀬心那、鈴木莉珠、馬庭彩。
メンズは和氣匠太朗、マデ・アリヤナ、長沢侑磨、山本來夢が勝ち上がった。
U-16カデットは池田美来&岡野漣が優勝
大会2日目もウネリは十分に残ったが、風の影響が入った難しいコンディション。
この日はU-16カデットの『Tokunoshima Town Kids Challenge』がWSL方式で行われ、池田美来と岡野漣が優勝した。
池田美来は山田佳那を相手にライトの波でここまでのハイエストスコアとなる8.50を出していた。
岡野漣は序盤から攻め、エアーを繰り出して5ポイント台を2本スコアしてトップを固め、終了間際に追い上げてきた宮原蕾斗をかわしての勝利となった。
プロジュニアは池田美来&長沢侑磨が優勝
最終日は風が改善。
波も頭前後までサイズアップして潮が引いたミッドタイドの9時からスタート。
ウィメンズSFでは川瀬心那が鈴木莉珠を倒し、この時点でWJC代表に内定。
ファイナルは川瀬心那とSFで馬庭彩を抑えた池田美来が対戦、攻めのサーフィンで最初にスコアをまとめた川瀬心那を後半に逆転。
ライトの波で4.37をスコアしてトップに立ち、最後の波ではハイスコアを塗り替えて川瀬心那を引き離し、プロジュニア初優勝、カデットとのダブル優勝を決めた。
メンズサイドは長沢侑磨とインドネシアのマデ・アリヤナがファイナリスト。
WJC代表を争うグーフーフッター同士の対戦となり、一本目に5.67を出した長沢侑磨が先行。波選びのミスやワイプアウトが多かったマデ・アリヤナを尻目に長沢侑磨はバリエーション豊かなスタイリッシュなサーフィンで確実にポイントを重ねてプロジュニア初優勝。
マデ・アリヤナとの直接対決を制し、WJC代表の座を獲得した。
WJCアジアリージョナル代表
プロジュニアの最終戦が終わり、WJCアジアリージョナル代表も決まった。
男子は志田下と二アスで優勝した矢作紋乃丞、徳之島で優勝、志田下で2位になった長沢侑磨。
女子はクルイと志田下で優勝した中塩佳那、二アスで優勝、徳之島で2位になった川瀬心那。
以上、4名が2024年1月にカリフォルニアで開催されるWJC代表の内定者となる。
『Tokunoshima Town Pro Junior』結果
1位 長沢侑磨(JPN)
2位 マデ・アリヤナ(IDN)
3位 和氣匠太朗(JPN)、山本來夢(JPN)
ウィメンズ
1位 池田美来(JPN)
2位 川瀬心那(JPN)
3位 鈴木莉珠(JPN)、馬庭彩(JPN)
『Tokunoshima Town Kids Challenge』結果
ボーイズ
1位 岡野漣
2位 宮原蕾斗
3位 国重波音
4位 宇野雅晴
ガールズ
1位 池田美来
2位 山田佳那
『Tokunoshima Town Pro Junior』公式サイト
https://www.tokunoshimatownpro.com/
(空海)