12月12日から16日までカリフォルニアで開催されている「2018 Stance ISA World Adaptive Surfing Championship(障がい者サーフィン世界選手権)」のコンテスト2日目までの様子をレポート。
また、今年で4年目となる本大会の部門分けについても解説する。
アダプティブサーフィン6つの部門
ISA(国際サーフィン連盟)のアダプティブサーフィンは、以下6つの部門が設けられている。
AS-1: 立つことができるサーファー(軽度障害)
AS-2: 立てるもしくは膝立ちできるサーファー(重度障害)
AS-3: 座って乗るサーファー
AS-4: うつ伏せで乗るサーファー
AS-5: パドルアウトに補助が必要で立てないサーファー
AS-VI: 視覚障がいのあるサーファー
更に、それぞれオープンジェンダー(性別を問わない)/ウィメンズ(女子のみ)の部門に分けられている。
2015年から始まった本大会は、2016年までは男女混合部門だったが、2017年にウィメンズ部門が独立。今年は、ウィメンズ選手のスコアも国別チームポイントとして加算されるようになったほか、AS-VIでもウィメンズ部門ができた。
過去最高120名の選手が参加した開幕式
現地時間12日の大会初日には開幕式とパレードが行われ、24カ国120名の選手が参加した。
今年の参加者総数とウィメンズの参加者は、ISAのアダプティブ世界選手権史上最高となり、本大会が初めて行われた2015年に比べ、75%の増加率の目覚しい成長を遂げている。
開会式中に行われるサンドセレモニーで、日本代表からは、昨年AS-1男子で銅メダルを獲得した伊藤建史郎が旗手を務め、AS-1女子・金の内田一音が砂を運んだ。
試合1日目
開会式後、試合1日目がスタート。初日はAS1とAS2のラウンド1が行われた。
この日のハイエストスコアは、AS-1に出場したJonathan Borba(ブラジル)が出した、9+8の17ポイント。
日本代表の結果は以下の通り。
AS-1 男子R1H5 伊藤建史郎 1位 男子R1H6 山本力也 4位 AS-2 男子R1H2 勝倉直道 2位 男子R1H5 小林征郁 1位 |
試合2日目
試合2日目となる現地時間13日は、全12部門中10部門が実施された。
女子AS-4に出場したSamantha Bloom(AUS)が、この日のハイエストヒートスコア16.50ポイントを記録。
2016年大会の金メダリストAntony Smyth(南アフリカ)も、AS-1部門でヒートトータル16.33と高得点をマークした。
視覚障がい者部門となるAS-VIも実施され、パラリンピックの走り高跳びや自転車競技のメダリストであり、パラスポーツ界のレジェンドと称される葭原滋男も登場。日本で初めての視覚障がい者枠で出場した。
日本代表の結果は以下の通り。
AS-1 男子R2H7 伊藤建史郎 3位 男子R2H7 山本力也 2位 女子R1H2 内田一音 1位 AS-4 女子R1H1 鈴木しほ 3位 AS-5 男子R1H1 藤原智貴 3位 AS-VI 男子R1H2 葭原滋男 3位 |
大会3日目は、現地時間12月14日7時~(日本時間12月15日午前0時~)行われる。
『2018 Stance ISA World Adaptive Surfing Championship』公式サイト
(THE SURF NEWS編集部)