イスラエルの『Seat Pro Netanya pres by Reef』から始まった2018年のQS。
3月にオーストラリア・ゴールドコーストで始まるCTにかけてクオリファイを目指す多くの選手はイベントが集中するオーストラリアでの長いロードに入る。
すでにシドニー南部のマルーブラで1,000『Carve Pro』が終了し、次の舞台となったのはゴールドコーストを代表するライトのポイントブレイクバーレーヘッズ。
イベント名は『Flight Centre Burleigh Pro』
今回もグレードは1,000と低いが、ウォーミングアップで出場する選手も多く、決してレベルは低くない。
そのイベントで脇田紗良がファイナルに進出して2位。
メンズでも上山キアヌ久里朱がSF進出の3位と日本人選手が活躍した。
R1で9ポイントを出すなどイベント前半からリズムに乗っていた脇田紗良は、SFで元CT選手のディミティ・ストイル(AUS)を圧倒してファイナル進出。
QSでは2016年の伊良湖で開催された1,000『Yumeya Surfing Games Tahara Pro』以来のファイナル。
ファイナルはオージーのコビー・エンライトに8ポイントを2本まとめられて敗退したが、本格的に海外のQSをフォローすることになった今シーズンの大きな自信に結び付く結果を残した。
「ファイナルは残念な結果に終わったけど、素晴らしい経験になったわ。バーレーでサーフィンするのは初めてだったし、波が小さくても楽しかった。何人かのトップシードを倒し、ファイナルまで進めたことは確実に自信になったわ。次のイベントが待ち切れない!」
父は日本を代表するパイプライナーの脇田貴之。
兄の脇田泰地もその後を追い、すでにパイプラインで素晴らしい映像を残している。
そんな刺激的な家族に囲まれて育った彼女はコンペティションの世界で早くも父や兄を越える才能を開花。
JPSAでは2017年のルーキーイヤーに『夢屋サーフィンゲームス 田原オープン』で優勝、最終ランキング2位。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得。
18歳以下の世界一のジュニアを決める『Jeep World Junior Championship』にも日本代表として参加。
驚くことに彼女はまだ15歳なのだ。
次のイベントはNSW北部のキャバリタで開催される1,000『Mothernest Tweed Coast Pro』
昨年は橋本恋が優勝したイベントだけに日本人選手に注目が集まりそうだ。
『Flight Centre Burleigh Pro』
メンズ
1位 ニコラス・スクワイアーズ(AUS)
2位 アディン・マセンキャンプ(ZAF)
3位 オニー・アンワー(IND)、上山キアヌ久里朱(JPN)
ウィメンズ
1位 コビー・エンライト(AUS)
2位 脇田紗良(JPN)
3位 キラ・ベル・オルソン(AUS)、ディミティ・ストイル(AUS)
COVER PHOTO:© WSL/Hobbs