2019年9月4日、スペインで開催されていたQS10,000イベント「ABANCA Galicia Classic Surf Pro」にて、都筑有夢路(Amuro Tsuzuki)が並み居るCTサーファーを破り優勝という快挙を果たしました。
昨年までウイメンズのQSイベントは、QS6,000イベントがQSイベントの中でハイエストグレードで、優勝すれば獲得QSポイントは6,000でしたが、今年は優勝すれば10,000ポイント獲得のQS10,000イベントが新設。
今季ウイメンズのQS10,000イベントは2つのみで、その内の1つで都筑は優勝したということで、QSランク8位へと48位もジャンプアップし、現実的に来季CT入りが見えてきたので、クオリファイの条件を考察していきます。
昨年のQSからCTへのクオリファイに必要とされたQSポイントは、最低でおよそ13,000ポイント。今年はQS10,000イベントが2つ新設され、よりポイントを稼げるチャンスが増えたので、クオリファイに求められるポイントは昨年よりも少し高くなると予想されます。
現在の都筑のQSポイントは、ボーダーラインぎりぎりと言える12,950ポイント。今回の優勝で10,000ポイントを獲得したものの、バックアップポイントが低いのがウィークポイントと言えます。
他の上位サーファーのポイントを見ると分かりますが、少なくとも2回以上は好成績を収めた積み重ねによる結果のためです。
つまり、QSでは一回だけビッグリザルトを残してもクオリファイはできず、安定した成績を残す必要があるのです。
では、CTにクオリファイするには!?今季のウイメンズのQSイベントは残りわずかで、ポイントを稼げるという意味ではQS6,000イベントとQS3,000イベントが1つずつ残っています。
ベストなシナリオとしては、残りイベントでバックアップポイントを塗り替えること。QS6,000イベントであれば、9位に入れば1,550ポイント獲得なので、9位以上の結果を残せば自力でクオリファイを決めることになるでしょう。
バックアップポイントを塗り替えられない場合は、他のサーファーの結果に全てを委ねられることに。
具体的には、都筑よりも上位のサーファーや今季CTトップ10入りするダブルクオリファイのサーファーが、今後のQSイベントで上位を独占してくれれば、CT入りの可能性があります。
全ての結果が出るのは、11月半ばにオーストラリアで開催予定となっているウイメンズQS最終戦となるQS6,000イベント。
オリンピックイヤーに日本人女子初のCTサーファーが誕生するのか楽しみにしたいところです。