変則的なフォーマットながら、昨シーズンまで数イベントのツアーとして確立していたWSL・BWT(ビッグウェーブツアー)が新たな方向性を発表。
従来通りのウェイティングピリオドを設けてのパドルでのコンテストはマウイ島の『Jaws Big Wave World Championships』のみとなり、新たに「ストライクミッションシリーズ」、ポルトガルのナザレはトーインを使用した『Nazaré Tow Challenge』に変更。
以前からの映像コンテスト『Big Wave Awards』と4つの分野で構成されることになる。
ストライクミッションシリーズ
ケリー・スレーターのドキュメンタリーなどを制作するWSLスタジオ」の立ち上げで映像の世界に本格参入してきたWSL。
今回の変革の中心でもあるストライクミッションシリーズとは、ビッグウェーブを追い求めるサーファーの一部始終を映像に収めて、Vlogのような形で公開するもの。
コンテストだけでは見えない舞台裏、ストーリーなどでよりリアルなビッグウェーブの世界を追求。
自然の壮大さを共感することは間違いないだろう。
ジョーズとナザレ
コンテストは過去2シーズン開催条件に満たず、ゴーサインが出されなかったマーヴェリックスが廃止され、マウイ島・ジョーズは従来通り、メンズとウィメンズが開催。
マヤ・ガベイラが68ftの波でギネス世界記録達成するなど今や世界を代表するビッグウェーブの聖地でもあるポルトガルのナザレはより大きな波を求める究極のビッグウェーブコンテストとしてパドルではなく、ジェットスキーで牽引するトーインでのコンテスト『Nazaré Tow Challenge』に変更される。
Big Wave Awards
近年はギネス世界記録の更新で盛り上が増している映像形式のコンテスト「Big Wave Awards」は従来通り行われる。
「Ride of the Year」、「Paddle」、「XXL Biggest Wave」、「Wipeout」、「Women’s Best Performance」の部門に分かれ、1年間のウェイティングピリオドを設けて春に授賞式が開催される。
Big Wave Development Fund
WSLではビッグウェーブの世界を追求するサーファーのために基金を創設。
ジョーズ、ナザレなどのビッグウェーブをサーフィンするために必要な経験やスキルを構築するのを支援することや、安全性を高める講習会などの資金として使用する。
(空海)