2018年 中国・海南島での長距離レースの模様 Photo: ISA / Pablo Jimenez

2019 ISA SUP世界選手権がエルサルバドルで開催!

『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』で55カ国、240名のサーファーが宮崎木崎浜に集まった2019年。

ISAはサーフィン以外にもSUP、ボディーボードなどの世界的なイベントを開催しているが、その中の一つ、SUPとパドルボードの世界一を決める、『ISA World SUP and Paddleboard Championship』が11月24日〜12月1日に中米のエルサルバドルで開催される。

同イベントは2012年のペルーからスタートして、2019年は8回目。

特にSUPことスタンドアップパドルボードは波に乗るだけではなく、フラットに近い場所でのレースもあるため、フィットネスの観点から世界的に人口が増加。
日本でも湘南を中心に人気があり、サーフィンに比べると歴史は浅いながら、世界のSUP人口はすでに100万人以上。
世界で最も急速に成長しているウォータースポーツの一つと言われている。

『ISA ワールドSUPアンドパドルボードチャンピオンシップ』について

2018年の長距離レースで初めてメダルを獲得したフランス代表選手
Photo: ISA / Pablo Jimenez

2012年のペルーを皮切りにニカラグア、メキシコ、フィジー、デンマーク、中国と4つの大陸で開催された 『ISA World SUP and Paddleboard Championship』

2019年の開催地、エルサルバドルの「エル・スンサル」はパーフェクトなライトのポイントブレイクがあり、周辺にはいくつものリゾートホテルが立ち並んでいる。

世界中で開催されるSUPイベントでもレースとサーフィンのカテゴリーを同時に行うのは世界初。
2017年には42カ国、286名とイベント最多のアスリートがデンマークのコペンハーゲンにある’寒いハワイ’と呼ばれる北西の海岸線に集まった。

同大会にはサーフィン、短距離レース、長距離レース、テクニカルレース、他多数の部門があるが、2018年はオーストラリア代表が6つの金メダルを獲得して総合優勝を果たした。
また、この年からジュニアSUPレースの部門が追加された。

2020年東京オリンピックにサーフィンが初めて採用されたことでISAのリーダーシップの下、SUPの競技も盛り上がり、ペルーで開催された『2019年パンアメリカン競技大会』にも参加。
アメリカ、ブラジル、コロンビアの選手が金メダルを獲得した。

ISAではサーフィンと同じくSUPがオリンピックの競技として採用されることを目標としている。
今回のエルサルバドルでのイベントは観光大臣が声明を出すなど国を挙げての協力があり、美しい海岸を舞台に世界中のSUPファンを熱狂させてくれるだろう。

2019年パンアメリカン競技大会のレースで金メダルを獲得したアメリカ代表選手
Photo: ISA / Pablo Jimenez

主な参加国

SUP界のクイーン アメリカ代表のキャンディス・アップルビー
Photo: ISA / Pablo Jimenez

『ISA ワールドSUPアンドパドルボードチャンピオンシップ』の強豪国はオーストラリア、アメリカ、フランス、スペインなど。
2018年に総合6位に入った日本もその中の一つ。

10月10日の時点での参加国は以上の強豪国に加え、ブラジル、カナダ、コスタリカ、デンマーク、エルサルバドル、イングランド、アイルランド、イタリア、タヒチ、ウェールズ。
11月のイベント前には全ての参加国が発表される。

ISAでの4度の個人金メダルを始め、2015年にはSUPのワールドツアー、APPのワールドチャンピオンに輝き、その他にも数々の記録や「Female Paddler of the Year」などを受賞しているアメリカのキャンディス・アップルビーはSUP界のクイーンと呼ばれ、今年も活躍が期待されている。

ISAワールドチャンピオンシップで初めてエルサルバドルに訪れることを凄い楽しみにしているわ。先日のペルーでのパンアメリカン競技大会でエルサルバドルから来た選手ととても良い友人になったの。今回、彼女の母国で私たちのスポーツの国際的なイベントが行われることは素晴らしいわ。アメリカ代表として初めての国での探索や、文化を体験するのを本当に楽しみにしている。実は8月に指を怪我したばかりで、コンテストに出場する計画はしばらくなかったの。でも、ISAワールドチャンピオンシップで母国を代表する機会を逃すことは出来ないと思った。この名誉あるイベントに参加出来るのは光栄だし、アメリカのプライドを胸に参加するわ。
キャンディス・アップルビー

日本代表

2019年の日本代表については、一般社団法人日本サーフィン連盟(NSA)、一般社団法人日本スタンドアップパドルボード協会(SUPA)、Professional SUP Association of JAPAN (PSA-J)の3者が協議を行い、派遣日本チームの選考選手および代表優先順位を発表。

代表選手の正式決定については今後発表されるが、2018年大会にSUPサーフィンで参加した堀越力、原田俊広、堀越優樺、井上楓、SUPレースの金子ケニーや佐藤優夏は引き続き候補に。またJPSAロングボード部門の2019年グランドチャンピオンとなった井上鷹も、SUPサーフィンの出場候補となっている。

昨年は団体順位を9位から6位に大きく上げた日本代表。今年も更なる活躍を期待!

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2019 ISA SUP & パドルボード世界戦「ISA World SUP and Paddleboard Championship」選考選手および代表優先順位発表|NSA公式サイト

(THE SURF NEWS編集部)

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