ケリーはベルズも欠場。多分マーガレットリバーも欠場だろうな。
そうなると、ミックがベルズで引退なので、ミック、ケリー抜きの試合になる。
ミックのリプレイスでマーガから入る予定だったマイケル・フェブルアリーは結果的に初戦からフルでCT出場できることになった。
ここ何年かはジョンジョン、ミック、ケリー、わきを固めるガブ、フィリッペ、ジョーディ、ジュリアンみたいな体制で来てたわけだけど、看板役者2枚を失うことになるのが、マーガレットリバーの試合になる。
新しい形。ミック、ケリーは年齢的なこともあるので、近い将来どこかの時点で引退は織り込まなくてはならないわけだけど、そうなった時にどうする、的なうまい解決策というか、代替え案というかが見当たらないままその時を迎えることになる。
わきまとめてジョンジョンをプラスしたところで、JMKトリオには届かない。
ジョンジョンはこれからもっと、としてもミック、ケリーにはサメ騒動とか11Xワールドチャンプとかで、サーファー以外の一般のファンが多くついている。そこはWSLとしてこの先マーケット拡大のための最大のターゲットだ。その一般向け2枚看板を失うシミュレーションというか、この先しばらくそんな感じ、というケリー引退後のモデルがマーガレットリバーの試合になる。う~ん、ビミョー。新アメリカンヒーローのグリフィン・コラピントがスターとしてのケリーの穴を埋めるとも思えないし。
いろんなことがこれだけ管理されたツアーになると、個性あふれるスターというのは出てきにくいだろうし、仕込みにくい。それでも何らかの演出は必要になるんだと思う。スポーツには感動のドラマがなくちゃいけないわけだから(笑)。
写真はオレアリー親子。母アケミ、JPSAグランドチャンピオン、全豪アマでのチャンピオンもあったと思う。息子コナー、CTルーキーオブザイヤーにして2018年オーストラリアナショナルチームの16名入り。DNAもあるかもしれないけど、私はコナーが生まれる前から見ているひとりとして、サーフィンに対する愛や真摯さを植え付けたのは母、そしてテクニカルな意味でのサーフスタイルの基本を植え付けたのは父フィンバーだと思っている。もちろん努力したのは本人だけど。
サーフィンの上達には好き、という強い気持ちと、正しい基本が必要不可欠。日本ではこの正しい基本が抜けたまま、トッププロにまで登ってしまうケースがほとんどだ。
コーチ業を始めて、微に入り細に入り対象プロサーファーたちのサーフィンを観察、分析してみて、いまさらながらそれを痛感している。あな恐ろしや。
COVER PHOTO: ©snowy