(ジョエル・チューダー) PHOTO: © WSL/Morris

カリスマ、ジョエル・チューダーも出場!『クエルボ・サーフランチ・クラシック』

コロナ禍でWSLイベントの大半がキャンセルされた2020年。
ショートボードはスペシャルイベント「WSLカウントダウン」がオーストラリア、フランス、ポルトガル、ブラジルで開催され、残すところマーガレットリバーの1戦のみとなっているが、ロングボードでも動きがあり、2019年にツアーディレクターに就任したデヴォン・ハワードの元、世界最高のロガー12人がケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」に召集。

10月2日の夕方〜夜にかけてナイター設備を使用してコンテストが開催され、その模様が1時間番組として10月18日(日本時間19日)に放送された。

出場選手

(ホノルア・ブロムフィルド)
PHOTO: © WSL/Morris

世界的に新型コロナウイルスの収束はまだ先が見えず、国を跨ぐ移動も困難な状況のため、出場選手はアメリカ本土、ハワイの選手のみ。
今年2月にヌーサで時代を超えたクラシックスタイルを魅せて16年ぶりに優勝したカリスマ、ジョエル・チューダーを始め、今夏に完全なるVANSライダーになったアレックス・ノスト。
次の世代のワールドチャンピオンと言われているカニエラ・スチュワートや、ウィメンズは2xワールドチャンピオンのホノルア・ブロムフィルド、世界中の女性サーファーを魅了するカシア・ミーダーなど豪華なメンバーが揃った。

ジャスティン・クインタル(USA)
ケヴィン・スカヴァーナ(USA)
ジョエル・チューダー(USA)
カニエラ・スチュワート(HAW)
アレックス・ノスト(USA)
カイ・サラス(HAW)

ホノルア・ブロムフィルド(HAW)
リンジー・ステインリード(USA)
ソレイユ・エリコ(USA)
アヴァロン・ガル(USA)
ケリス・カレオパア(HAW)
カシア・ミーダー(USA)

(カシア・ミーダー)
PHOTO: © WSL/Morris
(カニエラ・スチュワート)
PHOTO: © WSL/Pierucki

フォーマット

『クエルボ・サーフランチ・クラシック』はメキシコのテキーラ製造会社「クエルボ」がメインスポンサーに名乗りを上げた。
コロナビールに変わるWSLの新たな酒造会社になるのか?という興味が尽きない。

個人戦のフォーマットはシンプルで、メンズとウィメンズ各6名に分かれ、R1は3人ヒート、1位と2位がSFに勝ち上がり、SF、ファイナルはマンオンマン。
僅か10ヒートで終了するコンパクトな戦いになった。

その他、最長のノーズライドを競う「Timed Noseride」、ウェイン・リッチ、ブリット・メリックが削った100%再生アガベ材を使用したカスタムメイドのボードで競う「Agave Board Sessions」、コンテスト中の「Move of the Day」、「Ride of the Day」という特別賞も用意された。

「このイベントの焦点はロングボードのスタイルを称えることさ。ショートボード、ロングボードのサーフィンを見てみると道具の違いだけではなく、そのアプローチや、方法にも大きな違いがある。それはサーファーのアプローチと波の乗り方だよ。凄いパフォーマンスのショートボードに対して、ロングボードは技と優美さも求められるんだ」
デヴォン・ハワード

コンテスト結果

(ジャスティン・クインタル)
PHOTO: © WSL/Morris

コンテストは選手紹介、舞台裏、インタビューなどを織り交ぜながらサーフランチ特有の’波を生むウェイティング’が省かれた編集で放送された。

メンズは2019年のワールドチャンピオン、フロリダ出身のジャスティン・クインタルがSFでジョエル・チューダーを相手にノーズだけではなく、バレルもメイクしてハイスコアを出してコンビネーションの圧勝。
その勢いはファイナルでも続き、カリフォルニアのケヴィン・スカヴァーナを見事に抑え込んだ。

(ソレイユ・エリコ)
PHOTO: © WSL/Morris

ウィメンズはハワイのホノルア・ブロムフィルドと、マリブローカルのソレイユ・エリコがファイナルで対戦。
ワールドチャンピオン同士のヒートは後半に逆転したソレイユに軍配が上がった。

「今、世界中が多くのことを経験してみんなが苦労している。だから、この日のおかげで自分の持っているものに感謝して気持ちを一新することが出来たの。本当に幸せよ。ノーズライドはロングボードの中で一番好きな部分だけど、ビッグカービングも大好きよ。他にはない感覚、このスポーツでロングボーダーとしてここにいることが出来て本当に感謝しているわ」
ソレイユ・エリコ

その他、最長のノーズライドを競う「Timed Noseride」、「Ride of the Day」はジャスティン・クインタル。
「Move of the Day」はジョエル・チューダーが手に入れた。

PHOTO: © WSL/Morris

『クエルボ・サーフランチ・クラシック』結果
ウィメンズ
1位 ソレイユ・エリコ(USA)
2位 ホノルア・ブロムフィルド(HAW)
3位 アヴァロン・ガル(USA)、リンジー・ステインリード(USA)

メンズ
1位 ジャスティン・クインタル(USA)
2位 ケヴィン・スカヴァーナ(USA)
3位 カニエラ・スチュワート(HAW)、ジョエル・チューダー(USA)

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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