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都筑有夢路は補欠1番のスポットに。ウィメンズCT開幕『マウイプロ』直前情報

いよいよ12月4日からマウイ島・ホノルアベイで開幕する2021年ウィメンズCTの初戦『マウイプロ』を前にWSLは18名の参加選手とヒート表を発表!

カリッサ・ムーア(HAW)の休暇宣言によって繰り上げでクオリファイを決めた都筑有夢路の動向が特に日本で注目されていたが、パンデミックによって2020年シーズンがキャンセルになったとはいえ、一年間休んだためにカリッサが復帰。
そのスポットだった都筑有夢路の名は『マウイプロ』のヒート表に記載されていない。

しかし、QSランキングから補欠の1番のスポットを得ており、すでに2021年リーダーボードの18番目に掲載されているので、今後のイベントで怪我などで欠場があった場合は出場の可能性が十分にある。

『マウイプロ』注目選手とヒート表

1999年から開催されているホノルアベイでのウィメンズイベント。
過去9回の勝者は3人に絞られており、ステファニー・ギルモア(AUS)の5勝が最多。
カリッサが3勝、タイラーが1勝。

スタイルのステファニー、パワーのカリッサ&タイラー。
どのようなコンディションでもこの3名のサーファーが優勝候補の筆頭であることは揺るぎない。

ちなみにパワーがあるハワイで選手が使用するボードは通常よりも長いと思われがちだが、カリッサが今回の開幕戦で使用するボードは5’10″、 5’11″、6’0″と短い。
全てマット・ビオロスシェイプのマジックボードがベースだそうだ。

(カリッサ・ムーア) PHOTO:© WSL

Maui Pro pres. by ROXY Seeding Round 1 Matchups
Heat 1: Lakey Peterson (USA), Nikki Van Dijk (AUS), Keely Andrew (AUS)
Heat 2: Caroline Marks (USA), Isabella Nichols (AUS), Tyler Wright (AUS)
Heat 3: Carissa Moore (HAW), Bronte Macaulay (AUS), Bettylou Sakura Johnson (HAW)
Heat 4: Stephanie Gilmore (AUS), Malia Manuel (HAW), Macy Callaghan (AUS)
Heat 5: Sally Fitzgibbons (AUS), Johanne Defay (FRA), Brisa Hennessy (CRI)
Heat 6: Tatiana Weston-Webb (BRA), Courtney Conlogue (USA), Sage Erickson (USA)

ワイルドカードは日本人とのハーフ「さくら」

(ワイルドカードの’さくら’)
PHOTO:© WSL/Abraham

『マウイプロ』のワイルドカード1名の枠はオアフ島・ノースショア出身のベティ・ラウ・サクラ・ジョンソンが獲得。

母親が日本人でニックネームは「さくら」

カリフォルニアのハンティントンビーチで開催された『2019年ISA世界ジュニアサーフィン選手権』にハワイ代表として参加、16歳以下で銅メダルを獲得。
同年にテキサスのBSRサーフリゾートで開催された『Rip Curl Grom Search』の16歳以下で優勝と素晴らしい結果を残している。

更に2020年、パンデミックでWSLイベントがキャンセルになる直前にタヒチで開催されたジュニア、QS1,000の両クラスで優勝。
驚くことにまだ15歳の「さくら」はコロナ禍をインドネシアで過ごし、バリ島、メンタワイなどでトレーニングを重ねていたそうだ。

『マウイプロ』のR1ではカリッサ、ブロンテ・マコーレー(AUS)と対戦する。

新型コロナウイルス感染拡大防止の対策

(会場は関係者以外立ち入り禁止になる)
PHOTO: © WSL/cestari

新型コロナウイルスのパンデミックによって2020年シーズンがキャンセルされ、1年ぶりの開催となるCTの初戦はハワイが舞台。

ハワイ州では10月15日からアメリカ国内の旅行者に対してハワイ行きのフライト搭乗前72時間以内に受けた新型コロナの陰性証明書があれば2週間の自主隔離免除となる事前検査プログラムをスタート。
11月6日からは日本もその対象となり、新たにカナダも追加されたが、帰国後には自己隔離が必要なことから、まだ訪れる人は少なく、観光地としてコロナ前のような賑わいは見せていない。

今回の『マウイプロ』、12月8日からオアフ島で開催されるメンズの『ビラボン パイプマスターズ』も含め、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策は公衆衛生、専門家に加えてハワイ州、郡の指導者と協力して徹底的に行われる。

コンテストは全てライブ中継オンリー。
ビーチは地元の協力、警備員、警察官などによって厳密に封鎖される。
また、イベントは映像作品として後日公開され、ハワイの経済回復の一部に利用されるとのこと。

「サーフィン発祥の地であるハワイは、この歴史的なシーズン開幕を迎えるふさわしい場所であると信じています。新型コロナウイルスの影響でサーフィンと観光が長い間中断していたマウイ島ですが、ようやくみなさんを迎えることができて本当に嬉しい」
マウイ・マイク・ビクトリーノ市長

『マウイプロ』のウェイティングピリオドは12月4日〜15日で、波予報ではイベント開始時にファンサイズの西よりのウネリ、ウェイティングピリオド後半には大きめのウネリが入ることが予想されている。
コロナ禍でも海での戦いは変わらず、素晴らしいコンテストが期待出来るだろう。

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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