モダンウェイブプールの技術革新に伴い、人工波でパワフルなエアセクションを発生させることに成功したAWM社の造波装置を搭載したウェイブプール「BSRサーフリゾート」。
このエアセクションを生かし、ウェイブプールでエアショーを開催しようと生まれたのが、大手サーフメディアのスタブ誌が主催となったイベント「Stab High(スタブハイ)」です。
このコンセプトの面白い点は、人工波のイベントと言うことで海でのサーフィンと違い、波運と言う要素は完全に排除されます。
出場者全員が同じ条件のもとで同じ本数の波に乗るため、純粋に実力が結果に反映されると言う、ある意味でシビアなコンテストと言えますね。
そのスタブハイがスタートしたのは2018年のことで、記念すべき初開催で優勝を果たしたのはノア・ディーン。
翌2019年はチッパ・ウィルソンが優勝を飾り、2年連続でオーストラリア勢がトップに立つ結果となっています。
2020年はウェイブプールから海へ
そして2020年は3月終わりに、メルボルン(オーストラリア)でオープンしたアーバンサーフにて開催予定となっていましたが、新型コロナの影響でキャンセルとなることに。
でも、2020年も何としてでもスタブハイを開催したいと考えた末、ウェイブプールでのエアショーというコンセプトを無視し、スタブハイ番外編といった感じで海で開催されることになりました。
その舞台となったのがインドネシアのメンタワイ諸島で、出場者は10日間に渡るメンタワイボートトリップに参加します。
オーストラリア勢は不参加、和井田理央も出場!
残念ながらオーストラリア勢は国際間の移動制限が厳しいことから出場できず、主にアメリカ、メキシコ、南アフリカ、インドネシアからの参加となっています。
ジャッジと出場者は以下となります。
*ジャッジ
ネイザン・フレッチャー(スキル担当)
マイケル・フェブラリー(スタイル担当)*出場者
アル・クレランド
タナー・グダスカス
エリック・ガイゼルマン
マット・メオラ
イアン・クレーン
クロスビー・コラピント
ブレンドン・ギベンス
セバスチャン・ウィリアムズ
ケヴィン・シュルツ
ブロンソン・メイディ
和井田理央
今年も昨年2019年に新設された若手サーファーガールを対象にした「レディバード」部門も行われ、出場者は以下の通り。
ケイトリン・シマーズ
ベラ・ケンワーシー
エリン・ブルックス
シエラ・カー
イベントということでフォーマットは、各サーファーがライトとレフトのハイエストスコアのトータルで競い、最もトータルスコアの高いサーファーが優勝で1.2万ドル獲得。
イベント優勝以外には、モンスターエナジーによる「モンスターエアー」賞が設けられていて、一番高さのあるヤバいエアーをメイクしたサーファーに賞金1.2万ドルが送られます。
レディバード部門は少し人数的にも小規模となっているので、優勝賞金も3千ドルとメイン部門に比べると劣ります。
コンテスト動画は順次公開
さて、すでにボートトリップは終えているので、今後の展開としては動画を順に公開していく流れとなります。
動画はエピソード4まであり、エピソード1~2は無料公開となりますが、エピソード3~4はスタブハイのイベントのライブ観戦と同じく有料となります。
現時点において公開されているのは、予告編とエピソード1。エピソード2の公開はエピソード1が公開された12月2日の1週間後とのことです。
今回の試みはエアショーと違い、エアーにトライできる回数制限がないので、もしかしたらこれまでのスタブハイでは見たことのないバリエーションがメイクされているかもしれません。
果たして、サーファーのディズニーランドと呼ばれるメンタワイでどのようなエアリアルのバリエーションが繰り広げられたのか注目です。
*予告編
*エピソード1
参照記事「Watch: Episode 1 Of Vans Stab High, Non-Chlorine, Presented By Monster Energy|Stabmag」