『2021 ISA World Surfing Games』の会場になったエルサルバドルがCT会場となる Photo: ISA / Ben Reed

『2021 ISA ワールドサーフィンゲームス』の開催地 エルサルバドルの知識やポイント解説

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5月29日〜6月6日に開催される東京五輪の最終選考を兼ねた『2021 ISA ワールドサーフィンゲームス』の舞台は中米のエルサルバドル。

日本人サーファーにはあまり馴染みがないこの国の知識とポイント解説をお伝えする。

エルサルバドルとは?

メキシコから陸続きの中米、エルサルバドルはグアテマラ、ホンジュラスに囲まれた形で太平洋に面している。
公用語はスペイン語。
日本との時差は−15時間。

中米の中では唯一、カリブ海に面していない国でもある。
アメリカ大陸の国の中では最小の国だが、人口密度は最高水準。
主な産業は農業であり、コーヒー、砂糖、綿花の栽培が盛んだ。

エルサルバドルは雨季と乾季がある熱帯気候。
乾季は11月〜4月、雨季は5月〜10月。
大会開催時の雨季はサーフィンがコンスタントに可能なハイシーズンになる。

エルサルバドルの波は?

Photo: ISA / Ben Reed

『2021 ISA ワールドサーフィンゲームス』で使用されるブレイクはエルサルバドルのメインブレイクでもある「エル・スンザル」と「ラ・ボカナ」

「エル・スンザル」は1970年代前半にアメリカのサーフィン雑誌に取り上げられて有名になった。
ライトのポイントブレイクで、玉石とリーフのミックス。
コンディションが決まれば果てしなく乗れるような長いラインナップになる。

地形は比較的深いために厚めのブレイク中心で、ロングボーダーや波が小さい時はビギナーでも入ることが可能。
他がフラットでもここだけは波があることが多い。

「ラ・ボカナ」は「エル・スンザル」から東へ約1kmの位置にあり、ライト、レフト共にある。
エル・トンコという小さな村の南端に位置しており、「エル・スンザル」同様にウネリに敏感なのが特徴。
ボトムは玉石と砂混じりのリーフブレイクで、河口に面しているために大雨の後に波が良くなる傾向だ。
地形によっては「エル・スンザル」よりもパワーがあり、バレルセクションも生まれやすい。

過去の大会会場としては「エル・スンザル」は『2019 サーフシティ エルサルバドル ISA SUPアンドパドルボードチャンピオンシップ』、「ラ・ボカナ」は国内のコンテスト『ALAS Latin Pro』で使用され、共に成功を収めている。

(ISAのSUPイベントに使用されたこともあるエル・スンサル)
Photo: ISA / Sean Evans

コンテスト期間中の波予報

Surflineの波予報によると5月29日〜30日に4-6ftレンジのの南西ウネリが入り、6月1日〜4日にかけては最大10ftに及ぶ更に大きく長期的な南西ウネリが入る予報。
6月5日〜6日にかけてはピークを過ぎながらも十分なサイズが残るようだ。

潮回りは州を通して大きく、朝に潮が引き始め、お昼頃にロータイド、夕方にハイタイドになる。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

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