「2021 ISAワールドサーフィンゲームス」特設ページ
5月29日から6月6日にかけて、中米エルサルバドルで開催される『2021 ISAワールドサーフィンゲームス』の試合形式や採点ルールを紹介。
東京オリンピックの全出場選手が決まる本大会。日本代表“波乗りジャパン”のなかで五輪出場を決めるのは誰なのか?!
試合形式や採点ルールを覚えておけば、オンラインでの観戦もより楽しくなること間違いなし。
各国代表チーム参加者数
1カ国あたり
オープンメン:3名
オープンウィメン:3名
Aloha Cup:男女各2名
※Aloha Cupとは、国別対抗のチーム戦で国ランキングには関係ない。昨年の国別順位7位までと開催国、合計8カ国が出場可能。出場選手男女各2名は、ラウンド毎に変更もできる。
試合の基本ルール
細かなヒート組みは、全エントリー〆切後、コンテストディレクターによって決められるが、概要は以下の通り。
・各ヒートは原則15~20分。 本戦とリパチャージ(敗者復活戦)が同時進行するダブル・エリミネーション方式を採用。
・原則、各ヒート最大4名ずつ(ラウンド1とリパチャージは状況に応じて5名になる場合もあり)。
・各ラウンドでは半数の2名が上位ラウンドに進み、残った下位2名がリパチャージに進む。
・本戦は Round1からRound6を経てファイナル進出、リパチャージは Round9を勝ち上がった選手がリパチャージファイナルへ進出。双方のファイナルを勝ちあがった合計4名の選手がグランドファイナルでメダルを争うこととなる。
・グランドファイナルでは、本戦の上位2名と、リパチャージの上位2名が戦う。
・制限時間内で何本ライディングしてもOK。1本のライディングは10点満点で採点され、最も点数の高い2本の合計点で競う。
以上、 ダブル・エリミネーション方式を採用 により全ての選手が「一度だけ負けることが許される」形となるが、メインラウンドのどこで敗退してしまうかにより、残りのリパチャージラウンド数も異なる。
選手の体力的な問題はさておき、少なからず運も左右してしまうサーフィン競技でメダルを獲得するためには、メインラウンドでどこまで勝ち進めるかがひとつの鍵となる。
評価基準と採点方法
各ヒートでは、上位2本のライディングが評価対象となる。主な採点基準は以下の通り。
・技の難易度と波へのコミットメント
・マニューバーの革新性、斬新さ
・メジャーマニューバーのコンビネーション
・マニューバーの多様性
・スピード、パワー、フロー
1本のライディングに対して0.1〜10点(満点)の点数がつき、点数は以下の段階に分けられる。
0-1.9 = Poor
2.0-3.9 = Fair
4.0-5.9 = Average
6.0-7.9 = Good
8.0-10.0 = Excellent
プライオリティとインターフェア
「プライオリティ」と呼ばれる優先権ルールがある。
優先権を持つサーファーが優先的に波に乗ることができ、1人のサーファーが波に乗ろうとアクションを起こすと、優先権は次の人に移る。
例え波に乗らなくても、波に乗るようにパドルをしたり、波を逃した場合でもプライオリティは次の人に移り、自分の優先権は一番低くなる。
ヒート開始時は各選手ともプライオリティは持っておらず、サーフィン競技の通常ルール(ピーク優先)が適用される。ライディングを開始し、テイクオフゾーンに戻った選手から最も低いプライオリティ(この場合は4番)を得ることになり、その他の選手がライディングすることにより、プライオリティが繰り上げされていく。
ただし、他の選手がより高いプライオリティを持っていても、邪魔にならない限りは波に乗ることが出来る。
一方、自分より高いプライオリティの選手を妨害すると「インターフェアレンス」として ペナルティを課せられ、2本目のスコアが0点になる。
観戦する際は、会場のアナウンスやプライオリティボード、オンラインのライブスコアボードなどで、プライオリティ順が確認できる。
このプライオリティを活用した、選手同士の心理戦・駆け引きも試合の見どころの一つとなる。
国別ランキング
各選手には進んだラウンドに応じて、0~1000ポイントが割り振られる。各国に所属する全選手のポイント合計点で、国ランクが決まる。(Aloha Cupの結果は含まれない)
詳細は、ISA公式ルールブック(英語)で確認できる。
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