現地時間5月30日、五輪最終選考会『2021 ISAワールドサーフィンゲームス』の競技初日が行われ、ヒートのあった波乗りジャパン5名は全員、順当にラウンド2へ駒を進めた。
当日はカタ前後のウネリが入り、朝8時から男子はメインポイントとなる「ラ・ボカナ」で、女子は「エル・スンザル」でラウンド1が進行。
ラウンド1のヒート9に登場した村上舜は、エクアドル、台湾の選手と対戦。慎重に波を選び、4点台を2本揃えて9.50で1位通過した。
大原洋人はヒート12で、パナマ、スイスの選手と対戦。記者会見で「難しい波」と本人が言っていた通り、ヒート序盤は波とのタイミングが合わず2選手にリードを許していたが、中盤にフロントサイドの波を見つけ3マニューバーで7.00をスコア。トータル13.37で1位通過した。
「最初のヒートはめっちゃ緊張しました。コーチから、最近ハードに攻めすぎているから80%くらいでいい、と言われていたので自分を落ち着かせるようにしました。サーフィンはこっちにきて一番調子がいいので決勝まで勝てるように頑張ります。」大原洋人
女子はサブ会場となる「エル・スンザル」を舞台に進行。ISA世界戦に初参戦した都筑有夢路は、フィリピン、バルバドスの選手と対戦し、5点台、6点台を揃えて12.26pt。1位の選手0.04pt差で2位通過となった。
「エル・スンザルでの練習が2~3回しかできずあまり調整できないまま試合に挑みましたが、試合の中で調整出来て良かったです。久々の20分ヒートで混乱する部分もあるけど明日からも楽しみです」都筑有夢路
「エル・スンザルはホームのサンセットの波に似ている」と語っていた前田マヒナは、イギリス、イスラエル、ベルギーのヨーロッパ勢と対戦。6点台を2本揃えて12.93ptをスコアし、2位を6.19点差で大きく引き離して1位通過した。
松田詩野は20分のヒートで2本だけ乗り、それぞれ7.50と6.90をスコア。その日の2番目に高いヒートスコア14.40ptを出し、2位以下を9点以上引き離して1位通過した。
競技2日目となる5月31日は、ラウンド1の残りヒートと、男女の会場を入れ替えてメインラウンド2を実施する予定。五十嵐カノアは、現地時間朝8時(日本時間5月31日夜11時)から、ラウンド1 ヒート25に登場する。その他の選手の登場予定やDAY1動画は特設ページにて。
(THE SURF NEWS編集部)
「2021 ISAワールドサーフィンゲームス」特設ページ
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