F+(エフプラス)
上を向いて、歩けない。
涙がこぼれそうでもなんでもなく、ただひたすら肩が痛くて上を向けない。身体バッキバキでマッサージの先生にお世話になる傍ら、ひどい寝違い的クビ肩周りの傷みも同時多発で、上体の状態は最悪、パソコンに向かっている場合ではない(笑)。
場合ではないけど、読者の方からの質問があるというので、答えます。ハイよろこんで~!
「スルーされると思うけど、どうしてもつのだ様に聞きたい!
自分はあのジョンジョンならケリーに色々な意味で出て欲しかったし、そうなるべきと思ってしまった。 つのだ様のご意見を聞いてみたいです。」
スルーなんてしないですよ。いつもネタに困ってる状態なので、質問大歓迎。特に、こういう私の個人的な感想で答えられるもの→調査とか取材とか必要のないものに関しては、大好物です。
そうね、これ、オリンピック中も終わってからも、いろんな人に聞かれたことかもしれない。オリンピックにケリーが出る、ということは、彼のGOAT(Greatest Of All Time)レジェンドとしてのもう一つのレガシーを安心安全に書き加える、ということになっただろうとは思う。49歳というスポーツ選手としては高齢での、サーフィン史上初のオリンピックで選手になる、というのはメダルうんぬんよりも話題だろうし、サーフファンだけではなく、一般の人にとっても大きなメッセージになったかもしれない。
ただ、私は個人的に、確かにあのジョンジョンは100%ではなかったけど、思ったよりはずっと良かった。で、代わりにケリーが来たところで、あのコンディションで、あのビーチブレイクでどんなサーフィンができただろう? と考えると、ジョンジョンよりも、もっと痛いことになったんじゃないのかな、と思う。
ラッキーにも台風がきて、サイズはあったものの、風も入って荒れ模様。何ができる、という波ではなかったので、結局クローズセクションでの飛び合戦になった。
スピードと次元の違うガブ、イタロのエアーに無理なく対抗できた、とは考えにくいので、うまくいってもオウエンの感じだろうし、あのコンディションでのケリーはちょっとね、ニュースクール時代の若いころならいざ知らず、今となっては無理かなぁ、と思う。
それを見るのは個人的にはとても悲しい。現実ではあるけど、30年間トップにいたものが若い勢いにやられるのは、あまり好んで見たくはない。花道は花道として見たい。
パイプ、チョープーとかであるなら、あのジョンジョンよりはケリーだったと思う。でもオンショアの志田のビーチブレイク、クローズドッカン一発勝負は怖いもの知らずの若者の世界だし、ベテランにはケガのリスクのほうが高い。
まぁ、ケリー本人が千葉のビーチブレイクは好きじゃないので、補欠でも来ないだろうな、という感じはあったけど。
というわけで、私の答えは、ジョンジョンでよかったんじゃない? となる。
写真はもうすぐ新米、田植え直後の増水で若い苗が水没、田んぼにできた池でくつろぐカモやサギたちと、いつもびっくり顔の耳折れユウマ。オリンピック後の日常が戻ってきた今日この頃の里山。