現地時間5月5日、カリフォルニア内陸部のレモーにあるケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」でUSA、ブラジル、オーストラリア、ヨーロッパ、ワールドの5つのリージョナル対抗のチーム戦『Founders’Cup of Surfing』が開幕。
プレミアムチケットは日本円にして100万円を越える今までのサーフィンコンテストの常識を超えた初めて尽くしのイベント初日のリポートを現地特派員としてTHE SURF NEWSに協力を頂いているカメラマン「スティーブ・シャーマン」の写真を交えてお伝えします!
★『Founders’Cup of Surfing』のフォーマットは以下の解説をチェック。
⇒ フォーマット解説
初日は予選ラウンドのRun1、Run2が進行してアメリカ、オーストラリア、ワールド、ブラジル、ヨーロッパの順にランキング。
予選ラウンドはRun3が残っており、その結果によって3チームに絞られてファイナルが行われる。
アメリカ代表はキャプテンのケリーを筆頭にジョン・ジョン・フローレンス、コロへ・アンディーノ、カリッサ・ムーア、レイキー・ピーターソン。
(当初予定されていたコートニー・コンローグは怪我の治療が長引いてしまい、レイキーに変わった)
キャプテンのケリーがアベレージで8ポイントを稼ぎ、カリッサが9ポイント台を2本揃え、ジョン・ジョンが初日のベスト2、9.80をマーク。
トータル100ポイントが最高の内、80.83で2位のオーストラリアに約5ポイントの差をつけている。
「今回のような初めての経験でプレシャーがかかる中、ワールドチームはミスが少なく上手くやっている。そんな中、私達がリードしているのは本当に大きな成果、最初のランの後、倒すべき他チームの動きを見ていたよ。今日は初日、世界中の人が初めてここでのライブ中継を楽しんでいるんだ。サーファーも含め、会場にいる皆が一日中笑顔のコンテストに参加したのは初めてだよ。私達は戦う相手でありながら、全てのチーム間に良い仲間意識があるんだ」
ケリー・スレーター
2017年9月に当初のライトの波に加わったレフトの波。
ジェリー・ロペスが初めてテストライドしたこのレフトが初日の難関となり、CT選手でさえミスの連続。
ジョーディ・スミスなどレフトでスコアを稼いだ選手もいたが、ベスト5は全てライトの波。
ブラジル代表のフィリッペ・トレドによってスコアされた唯一のパーフェクト10は、序盤のターンのセクションでエアーリバース、バレルも長く、スタイルが入ったマニューバーから最終セクションではアーリーウープ。
これ以上ないライディングで会場を大いに沸かせていた。
「最後のセクションが思っていたほど厚くならなかったので、エアーしてみたら成功したんだ。チームで戦う環境はいつもと違うことばかりで面白いよ。今までサーフィンしてきて一番楽しいね。興奮しながら、お互いを応援することは素晴らしい」
フィリッペ・トレド
ワールドチャンピオンを4人も揃え、優勝候補の筆頭であるオーストラリアは、初日で2位と好発進ながら、まだ改善の余地がある。
チームに最も貢献したのは2本の9ポイントを揃えたタイラー・ライト。
レフトの波で唯一の9ポイント台を出したミック・ファニング。
「今朝の一本目のレフトでは7ポイントを出した。難しかったけど、二本目で改善することが出来たね。パーコがレフトで2本も3ポイントで留まっているし、まだポイントを伸ばすチャンスはある。彼はライトでも上手く繋ぐことが出来なかったし、ステファニーはまだライトの波でベストを出していない。彼女が調子に乗れば9ポイントは出せると思うよ」
ミック・ファニング
昨年9月に開催されたクローズドイベント『Future Classic』で2位に入り、「サーフランチ」でのバレルのスキルはトップレベルのステファニーや、ベテランのパーコことジョエル・パーキンソン。
オーストラリア代表では唯一のグーフィーフッター、マット・ウィルキンソン。
この3名のRun3での結果がファイナル進出の重要な鍵になりそうだ。
『Founders’Cup of Surfing』のファイナルデイは現地時間5月6日の9時30分からスタート。
(日本時間5月7日の深夜1時30分)
Run3がヨーロッパからスタートしてファイナルが行われる。
なお、ワールドチームには日本代表として五十嵐カノアが参加。
彼もまた『Future Classic』で好成績を残しており、注目の選手だ。
Founders’ Cup of Surfing Qualifying Runs:
L1 = First Lefthand Wave
R1 = First Righthand Wave
United States:
Lakey Peterson – L1: 6.6, R1: 7.83, L2: 2.77, R2: 7.93
Kolohe Andino – L1: 8.5, R1: 6.00, L2: 8.8, R2: 7.43
Carissa Moore – L1: 7.43, R1: 9.27, L2: 8.37, R2: 9.43
John John Florence – L1: 3.43, R1: 6.63, L2: 5.3, R2: 9.8
Kelly Slater – L1: 8.80, R1: 8.47, L2: 8.6, R2: 7.87
USA Team Total: 80.83
Australia:
Tyler Wright – L1: 4.83, R1: 9.1, L2: 6.4, R2: 9.33
Joel Parkinson – L1: 3.5, R1: 6, L2: 3.53, R2: 7.4
Mick Fanning – L1: 7.43, R1: 8, L2: 9.07, R2: 8.43
Stephanie Gilmore – L1: 8.63, R1: 8.23, L2: 5.53, R2: 2.17
Matt Wilkinson – L1: 8.37, R1: 3.83, L2: 4.5, R2:6.43
Australia Team Total: 75.82
World:
Bianca Buitendag – L1: 7.6, R1: 2.5, L2: 6.77, R2: 4.93
Kanoa Igarashi – L1: 2.17, R1: 8.83, L2: 3.87, R2: 4.5
Michel Bourez – L1: 8.8, R1: 7.5, L2: 5.5, R2: 4.5
Jordy Smith – L1: 7.27, R1: 9.07, L2: 8.87, R2: 4.53
Paige Hareb – L1: 7.53, R1: 7.93, L2: 7.43, R2: 8.33
World Team Total: 75.33
Brazil:
Taina Hinckel – L1: 2.17, R1: 4.17, L2: 5.5, R2: 4.1
Filipe Toledo – L1: 7.83, R1: 6.93, L2: 4.2, R2: 10
Gabriel Medina – L1: 6.67, R1: 7.83, L2: 6.87, R2: 9.17
Adriano de Souza – L1: 6.83, R1: 7.93, L2: 3.93 R2: 4.93
Silvana Lima – L1: 5.5, R1: 7.73, L2: 5.67, R2: 8.33
Brazil Team Total: 72.3
Europe:
Frankie Harrer – L1: 5.73, R1: 1.93, L2:5.87, R2: 3.83
Leonardo Fioravanti – L1: 8, R1: 8.17, L2: 3.73, R2: 9.57
Johanne Defay – L1: 6.67, R1: 0.77, L2: 5.33 R2: 7
Frederico Morais – L1: 7.17, R1: 3.07, L2: 7.17, R2: 6.77
Jeremy Flores – L1: 8, R1: 8.47, L2: 8.77, R2: 7.77
Europe Team Total: 72.12
(空海)
COVER PHOTO:© Steve Sherman