F+(エフプラス)
もうこんな景色が世の中のあちこちに輝くようになりました。ついこの間コロナがどうこうって始まったような気がしてるけど、もう2年ですね。あんなに通っていた空港も、もう2年近く行ってないわけで、世の中変われば変わるもんだな。私は車は走って止まればいいと思っている人なので、めったに洗ったりしない派で、以前はクラウンパーキングのおばちゃんに成田で預ければ洗車機かけてくれるから、きれい、ってレベルだったけど、それがずっとないのでこの間、人生で初めてセルフの洗車機をかけてみた。いいね。ケルヒャーより簡単でキレイになる。また一つ、私人生で今まで何やってたんだろう、が増えた(笑)。
ゆで卵をキレイにむけるようにするゆで方、焼き芋の作り方、布団カバーのかけ方、洗濯槽洗浄ボタンの発見……すぐにはすべて思い出せないけど、家にいるようになって、人生終盤に差し掛かっていろんなことに開眼している。
●質問
ユキさんが思う「リタイア後のキャリアで最も成功を収めたと思うサーファー」はズバリ誰ですか?
人それぞれ、リタイア後もサーフィン関連の仕事をする人、異業種につく人、仕事をしない真のリタイア生活を送る人など、さまざまだが、昔はサーフショップやシェイパー、近年はコーチ業やWSLの内部の仕事やコメンテイターなど、別のリタイア後の道も開けてきている。
コーチとしてリタイア後に名をはせた走りはグレン・ホールかな。ニックネームはマイクロ。マイクロは現役選手としては特に大きな成功もないけど、コーチとしてはマット・ウイルキンソンを生まれ変わらせた実績からスタートし、その後も様々な選手をコーチとして支えた。
でもやはりキャリアと言われて思い浮かぶのは、ASPのトップに立ち、現在のツアーの原型となるドリームツアー構想を推し進めたウエイン・ラビット・バーソロミューとかその後、WSLになったときに初代コミッショナーとなったキーラン・ぺロウかね。現在のコミッショナーも元現役女子選手、ジェシー・マイリー・ダイヤー。まぁ、引退後所属団体のトップに立つって、キャリアでの成功と言えるんじゃないだろうか。ちなみにジェシーは大卒のインテリ。コミッショナーがどのぐらい稼いでいるのかは知らないけど、キーランがやってた頃はまだ今ほど悪くなかったと思うので、けっこうもらってたんじゃないだろうか。
亡くなってしまって、リタイアとは違うかもしれないけど、アンディ・アイアンズもある意味死後のキャリアで成功を収めていると思う。
ゴールドコーストの不動産王と噂されるミック・ファニング。タイトルもそうだし、シャークアタックもそうだし、ミックの場合はあれだけ有名になればもう働かなくてもいいわけだけど。
まぁ、基本CT選手でもリタイア後にキャリアの成功が保証されているわけではないので、現役のうちに家買ったり投資したりでリタイア生活の基盤をさっさと作っておくのがいいんじゃないかと思う。
国内のプロに関しては、CTとは大きく状況が違い、サーフィンだけで食えているプロのほうが少ない。それは日本だけのことではなくて、世界でもQSではサーフィンだけで食っている人のほうが少ない。働くプロサーファーがほとんどだ。サーフィンだけで食えているプロサーファーというのは、世界でもほんの一握りの頂点だけといえる。
プロサーファーに明るい未来はあるのか? という質問も来ているので、この件は次回に続く。