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ルーカス&カイが優勝!ナザレのBWTイベント『The TUDOR Nazaré Tow Surfing Challenge』

現地時間12月13日、ビッグウェーブの聖地、ポルトガルのナザレで2021/2022シーズンのBWT(ビッグウェーブワールドツアー)のファーストイベント『The TUDOR Nazaré Tow Surfing Challenge』が開催。

世界最高のビッグウェーブサーファーが公式40-50ft(約12-15m)のオフショア、バレルもあるグッドコンディションで圧巻のパフォーマンスを披露した。


イベントハイライト動画

ジェットスキー・フローターと話題になった場面

ナザレではジェットスキーの運転技術も重要であり、何度も危険な場面があった

チャンボのクレイジーライド

(ルーカス・チアンカ)
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2021/2022シーズンのBWTは太平洋のジョーズと大西洋のナザレの二つの舞台が用意され、開催期間は2021年11月15日〜2022年3月31日。

4日前にイエローアラート、48時間前にグリーンアラートが発令される。
今回のナザレは12月12日に開催予定だったが、濃霧で視界が悪く、翌日に持ち越されることになった。

トーインでのチーム戦にフォーマットが変わった2019/2020シーズンのナザレイベントを覚えているだろうか?

50ftはあるだろうナザレには象徴的なあの丘に沢山の観客が集まり、マウイ島のカイ・レニーと2018年のナザレチャンピオン、ブラジリアンのチャンボことルーカス・チアンカのチームが優勝。
個人でトップになったカイのフルローテーションチョップホップや、エンドセクションでのエアーなど革新的なアプローチが大きな話題になっていた。

今シーズンも二人はタッグを組み、「Team Young Bulls」から「Team Red」に名を変えて他を圧倒した。
勝負の決め手となったのはチャンボのフルローテーションチョップホップからのハイラインのレフトのバレル。
2019/2020シーズンのカイを彷彿させるクレイジーなライディングでトータルで23.34ポイント、見事に個人トップになり、「Best Performance award」を獲得した。

「カイのパートナーとしてトーインすることが出来て光栄だよ。彼は間違いなく自分に今日最高の波に乗せてくれたんだ。私達はベストを尽くたよ。これは人生で最高のパフォーマンスの一つであり、とても興奮しているよ」
ルーカス・チアンカ

(ルーカス・チアンカ)
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トップはチャンボに譲ったものの、カイ自身もナザレの大き過ぎてスケール感が狂うようなフェイスでのマニューバーや、当たり前のように何度も成功させていたフルローテーションチョップホップでスコアを稼いで3位になり、チームでの防衛にも成功した。

「ルーカスのような人と一緒に仕事をするのは夢のようさ。私達はお互いどの波に乗りたいかが分かり合えているし、エア、バレル、ターンなどで自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮しようとしている。とにかく楽しんでいるんだ」
カイ・レニー

ちなみにチャンボの弟、チャンビーニョことジョアン・チアンカは2022年のCTクオリファイを果たし、ルーキーとしてデビューする。
世界をフィールドに生きているこの驚くべき兄弟に注目したい。

(カイ・レニー)
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ウィメンズのトップはジャスティン・デュポン

(ジャスティン・デュポン)
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賞金同額や開催地の統一などジェンダー平等が進んでいるWSL。
ビッグウェーブの世界でもフランスのジャスティン・デュポン、ブラジルのマヤ・ガベイラ、ミシェル・デス・ブイヨンの3名がナザレのビッグウェーブに挑んだ。

特にジャスティン・デュポンはこの波に多くの時間を費やすほどのめりこんでおり、2019/2020シーズンに引き続き、ウィメンズのトップに立ち、「Best Performance award」を獲得した。

「間違いなくチームワークの賜物で、ピエールは素晴らしかった。 彼とはずっと前から一緒にナザレに来ていたの。今日は彼とセーフティスキーのフレドと組めて最高だったわ。私たちの周りには沢山の友人がいる。大好きな人たちとこの時間をシェアすることが出来て感動したわ」
ジャスティン・デュポン

(ジャスティン・デュポン)
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ベストスコアはブラジリアンのペドロ・スクービー

(ペドロ・スクービー)
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個人で2位になったのはブラジリアンのペドロ・スクービーはトータルでこそチャンボに負けたものの、ベストスコアではルーカスを軽く上回る9.50を出して「Jogos Santa Casa Most Committed Award」を獲得。

ポルトガルのニック・ヴォン・ランブとタッグを組んだペドロは巨大なレフトにテイクオフ。完璧に姿が見えなくなるまでバレルの中に入り、クリーンにメイクしていた。

「クレイジーなヒートだったね。最初に波選びでミスをして気が動転したけど、パートナーのニック・ヴォン・ランブが落ち着かせてくれたんだ。最後には凄い一本に乗ることが出来た。彼のジェットの運転が完璧だったので、あとは自分がやるだけだったよ」
ペドロ・スクービー

(ペドロ・スクービー)
PHOTO: © WSL/Antoine

2021/2022のBWTはナザレが終わり、残るはマウイ島ジョーズを舞台とした『Quiksilver Jaws Big Wave Challenge』
ウェイティングピリオドは2022年3月31日まで。
競技開始の4日前にイエローアラート、48時間前にグリーンアラートが発令される。

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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