3月8日〜9日にバリ島のクタビーチ「ハーフウェイ」でQS1,000『Vans Bali Pro』が開催。
5月のオーストラリアレッグから始まるCS(チャレンジャーシリーズ)の出場権も兼ねた今イベントで東京オリンピックサーフィン競技のインドネシア代表としても参加していた和井田理央が優勝。
和井田の他、2位のクトゥ・アグース、ウィメンズで優勝したカイラニ・ジョンソンの3名がCSの出場権を獲得した。
圧倒的な強さで優勝した和井田理央
このイベントにナンバー1シードとして参加した和井田理央はR1から危なげない試合運びでラウンドアップを重ねた。
公式2-3ftレンジのスモールコンディションで進行したファイナルデイ。
SFでは8.50を含む15.50をスコアして圧勝。これは最後までハイエストスコア、ハイエストヒートスコアとして記録され、ファイナルでも唯一の8ポイントを出してバックアップに6.53。後半に4位から2位まで追い上げてきたクトゥをかわしてトータル14.53で圧勝した。
「今日は大きな自信があったよ。セミファイナルで8.5と7ポイントを出していたので、それが大きな自信となり、ファイナルでも勝てる予感がしたんだ。作戦を立て、自分の仕事に集中して優勝することが出来た。昨年のCSは自分にとって大変だったけど、今年も同じだと思う。集中して体調を整え、健康に気を付けてCT入りの夢を追い続けるよ。将来のことを考えると興奮しちゃうね」
昨年もCSに出場していた和井田だったが、フランスでの25位が最高位で総合ランキングは67位。
CT入りの条件である12位には全く届かなかった。
しかし、2020年には未来のCT選手としてSTABマガジンにフィーチャーされ、2021年にはCT第7戦『コロナ メキシコ オープン』にスポンサー枠で出場するなど注目度が高く、ポテンシャルもある和井田。
まだ22歳と若く、夢のCTへのステップはまだ始まったばかりだ。
北米リージョナルでは小林桂がCS入り
QSからCSへのクオリファイ人数は各リージョナルによって異なる。
アジアはワイルドカードを入れると男女共に6名。
今年は日本及びインドネシアでの検疫措置が続いていることから、アジアリージョナルを日本とインドネシアで分けて開催。
今回の『Vans Bali Pro』では男子2名、女子1名。
3月21日〜27日に日本で開催されるQS1,000『Asia Open』からは男子3名、女子4名が選ばれる。
その他、男女1名ずつのワイルドカードをWSL APACが選出する。
北米リージョナルのCS枠は男子10名、女子8名で、2月にカリフォルニアのモローベイで開催されたQS1,000『SLO CAL Open at Morro Bay』で優勝した小林桂が現在ランキング4位でCS出場をほぼ確定させている。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)