国際サーフィン連盟(ISA)は3月末日、スタンドアップパドル(SUP)担当の新しい戦略アドバイザーとして、SUP業界のベテランであるアンソニー・ベラを任命したと発表した。
ベラ氏は、90年代からライフセービングアメリカ代表として豊富なレース経験を持つ。これまでもエリートアスリート、コーチ、コメンテーター、オーガナイザーとして、豊富で国際的なSUPの経験をISAに反映してきた。最近では、2018年・2019年のSUPアンドパドルボードチャンピオンシップ(ISA WSUPPC)、そしてペルー・リマで開催された2019年パンアメリカンゲームスでISAレースディレクターを担当した。
ISAはオリンピックレベルでSUPを世界的に統括する組織であり、SUPの五輪競技採用を目指している。ベラ氏の役割としてはまず、ISAの副会長でありSUPの世界チャンピオンであるCasper Steinfathと共に、SUP競技のさらなる強化と発展の促進に注力していく。
大会フォーマット、コースデザイン、イベントスケジュール、大会の審査員やレースオフィシャルの選定サポートなど、多岐に渡りISAのSUP戦略推進のための整備とサポートを行っていく。
そして、今年中に行われる予定の次回チャンピオンシップの世界的知名度アップと成功をめざし、また、チリ・サンチャゴで開催される2023年パンアメリカンゲームス(10月20日〜11月5日)においても技術管理に協力予定だ。
ISAチームをサポートし、サーフィン種目としてのSUPの世界的な発展に貢献し続けることができ、とてもうれしく思っています。グローバルな舞台でのSUPの可能性は大きく、世界選手権やパンナムゲームズでこのスポーツの普及に努めるISAの一員であることに感激しています。私は未来がどうなるのかワクワクしており、仕事をするのが楽しみです。
ISA SUP戦略アドバイザー アンソニー・ベラ
SUPはISAにとって、スポーツを世界的に発展させるための投資とプロモーションを継続する上で非常に重要です。アンソニーのような才能と経験を持った人物をチームに迎えることができ、本当に嬉しく思っており、彼が我々の取り組みに多大な影響を与えることは間違いありません。
世界のSUPコミュニティは、2022年の素晴らしいイベントを楽しみにしてください。サーフィンの東京オリンピックでの成功に続き、ISAはSUPがオリンピックプログラムに含まれるように、長期計画に投資している中で、アンソニーの幅広い専門知識と経験は、この旅路において私たちを助け、すべてのアスリートとファンのために最高のSUPイベントを提供することを保証してくれることでしょう。
世界のSUPボード市場は、現在15億ドルと推定され、2032年には38億ドルを超えると予測されています。これは、SUPへの関心が高まり、特に多くの新しい市場や異なる市場の若者たちの間で、私たちISAがベストの立場におり、SUPを次のレベル、より幅広く大衆に向けた魅力となるよう導いていきます。
ISA会長 フェルナンド・アギーレ
(THE SURF NEWS編集部)