国際サーフィン連盟(ISA)は、2022年12月4日~11日に『2022 ISA 世界パラサーフィン選手権』を開催することを発表した。2021年大会の大成功を受け、ISAは昨年の開催地であるカリフォルニア・ピズモビーチ市およびスポンサーのAmpSurfとパートナーシップ契約を更新。今回も前年に引き続きピズモビーチが会場となる。
同大会は、世界屈指のパラサーファーたちが国の代表として競い合う大会として、2015年の第1回から発展を続けてきた。競技部門のクラス分けシステムも年々改良され、110の加盟国における国内大会や地域大会を開催も推進し、女性アスリートも年々増え続けている。
2021年大会には24カ国から134名のアスリートが参加。日本代表は、高尾千香子(PARA SURF STAND 1)と藤原智貴(PARA SURF PRONE 2)が見事メダルを獲得した。
2028年のロサンゼルスオリンピックではサーフィンが正式競技に昇格。同年のパラリンピック競技については、国際パラリンピック委員会(IPC)が現在各競技種目の評価を行っている。IPCからパラサーフィンの国際統括団体としても認定されているISAは、パラサーフィンを候補競技として提案する予定だ。今回の世界選手権は、パラサーフィンのトップ選手達が集う大会として、ISAのパラリンピック戦略上においても重要な位置づけになっている。
ISAは、パラサーフィンの長期的な成長と世界的な普及のために、最大限の努力をしています。 ピスモビーチやAmpSurfのように、このコミットメントを共有し、サーフィンを通じてより良い世界を作るというISAのミッションを受け入れてくれるパートナーに感謝しています。
この大会はそのミッションの重要な要素です。パラサーファーのグローバルなコミュニティは、サーフィンが心、体、精神を癒すのにどれほどパワフルなものであるかを知っています。
私たちの願いは、このイベントを盛り上げていくことで、パラサーフィンがもたらす喜びと愛を、私たちのコミュニティや世界に広めていくことです。その喜びは、私たちのイベントに参加するすべてのアスリートの表情に表れています。この世界大会の成功と成長は、私個人にとっても特に大きな誇りです。
サーフィンがオリンピックにもたらしたように、パラサーフィンもエキサイティングな付加価値をもたらし、パラリンピックに大きな影響を与えることができると信じています。サーファーや世界のパラサーフィンコミュニティの協力を得て、IPCにそのことを訴え、パラリンピックの金メダルを首にかけたパラサーファーの姿を見るのが待ち遠しいです。
ISA会長 フェルナンド・アギーレ
ピスモビーチは、今年もパラサーフィン世界選手権のホストシティを務めることを光栄に思います。私たちは、選手たちの熱意、勇気、献身に敬服し、サーフィンの才能に畏敬の念を抱きながら見守っています。そして何より競技に臨む選手たちの笑顔と心の喜びを見るのが楽しみです。
ピスモビーチ市長 エド・ウェッジ
AmpSurfは今年もパラサーフィン世界選手権を開催することができ大変嬉しく思います。世界中のアスリートがここに集まり、私たちのワールドクラスの宿泊施設と設備を楽しんでもらえることは、本当に光栄なことです。アスリートたち、地元コミュニティ、そして私たちのプログラムであるアダプティブ・サーフ・セラピーを通じた障がい者教育、啓蒙、リハビリテーション(PIER)の取り組みに、光を当てることができるのを楽しみにしています。
AmpSurf社長 ダナ・カミングス
(THE SURF NEWS編集部)