F+(エフプラス)
Gランド終了。
ジャック・ロビンソン、マーガに続き2連勝、女子はジョアン・デファイ。フィリッペイエロー死守、カリッサようやく定番のイエローゲット。
波に恵まれなかったので予想とはだいぶ違う感じの様相で、波数が少なくて、乗ったモン勝ちみたいな試合をウエイブキャッチングコンテストとか英語でいうのを聞いたことがあるけど、まさにそれ。まぁ、こういうこともあるってことだ。Gランドでアクション勝負だから、タヒチでアクション勝負ってコンディションもないとは言えないので、この先なかなか読みずらいけど、結局アクションでも10フィートのグリグリバレルでも、なんでも来いや~、みたいなオールラウンドが求められるということなんだろう。そういう意味ではジャックロボ強いかもな。まぁ、この人に足りないのは安定感なのだけど、ベルズからこっち、3位、1位、1位でランキング2位なので、この安定がどこまで続くかだね。でもノッてるってこういうことなんだろうと思う。
待って待って、最後の1分で逆転みたいなことって、ノッてる時だからこそできることだと思う。たいていの場合、波は来ずに、さっさと早いうちに乗っておけばよかったのに、みたいなことになりがちだ。
迷わずにセットを待つ信念、セットの中での正確な波チョイス、波の来ない苛立ちの中、波が来たら絶対ミスのできないプレッシャー……そんなものを跳ね返して、最後の1本の波でその波のポテンシャルをマキシマイズしたライディングを見せる、というのは心身ともにノッてる時にしかできないことだ。今流れはジャックロボなんだろう。
セミのガブリエル・メディーナ戦も同じ逆転劇だったので、あの逆転で連勝がちらりと頭をよぎったけど、ファイナルもリードされていたので、2回は無いかな、と思っていた。まぁ、あのラストライドは必要だった6.67を出しても出さなくてもいい、微妙な内容だったかなと思う。それが出ちゃうのがノッてる時だ。普通の時なら0.1足りないとかで泣くんだけど、それでもおかしくはない内容だったと思う。私はフィニッシュがちょっと甘くなったので、6.5とかでギリギリ出ないのかな、と思っていたので7点はちょっとびっくりしたけど、まぁ、出してもおかしくはないか、と納得した。
この試合で最後に逆転を食らって2位だったフィリッペは、ある意味このコンディションはとても有利に働いたと思う。Gランドが本来のGランドのコンディションだったら、なかなかこうはいかなかったと思うし、ラッキーかな。あと、ヒートごとに集中してやれてる感はハンパないと思う。
ガブ。3位なのに負けた感出ちゃうってあたりが可哀そうだけど、あのまま普通に行けばこの試合はガブだったと思う。ジャックロボに逆転負け食らうまで、あぁ、ガブ出てくると全然違うんじゃん、いきなり優勝かぁ、と思って見ていた。あの逆転負けだって交通事故みたいなもんだし、技術的にはやはりひとり先にいると思う。それは女子のカリッサも同じ感じ。
常勝のカリッサに今シーズンはまだ優勝は無いものの、サーフィンがひとりだけ違うじゃん、って感じはガブと同じかな、と思う。
いいときのジョンジョンもガブレベルだとは思うけど、ジョンジョンは今回のように取りこぼしがあるのが致命的。それを克服したかに見えるジャックロボに指南を仰いだほうがいいかも。
この先4試合でガブがファイナル5に入るには、すべてファイナル進出が条件になるんだと思う。まぁ、あのサーフィンとこの先の会場の波を考えると、それもあるかもしれないと思ってしまうあたりが、今のガブの恐ろしいところかね。エルサルバドル、サクァリマ、Jベイ、タヒチと、それぞれの会場の波が本領を発揮しても、逆に今回のように波に恵まれなくても、ガブならヒザ波のエアーゲームから10フィートのバレルまで、対応できちゃいそうだし。