2022年CTも残るところ、ブラジル、J-Bay、タヒチの3戦。
7月中には最終ランキングが決まり、トップ5に入った選手のみが9月にトラッセルズでワールドタイトルを争う「Rip Curl WSL Finals」に進出ができる。
今回はトップ5入りに重要な鍵を握るブラジルのCT第8戦『Oi Rio Pro』の開幕直前情報をお伝えする。
期間は6月23日〜30日、場所はリオデジャネイロのサクアレマ。
ブラジル開催のCTは2019年以来、3年ぶりになる。
サクアレマを代表する2ポイントで開催
『Oi Rio Pro』の会場はリオデジャネイロから東へ73km離れたサクアレマ。
ライトのポイントブレイク「Barrinha」とライト、レフト共にあるビーチブレイク「Itauna」の2ポイントのどちらかで開催される。
両ポイント共に大きなウネリに耐えられ、CT開催地にふさわしいハイクオリティの波が期待できる。
ワイルドカードとリプレイスメント
ブラジル戦ではガブリエル・メディナ(BRA)、キャロライン・マークス(USA)がWSLのシーズンワイルドカードとして出場。
MCL断裂により、CT史上初のエルサルバドル戦を欠場したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、膝の負傷で欠場が続くセス・モニーツ(HAW)、ケリー・スレーター(USA)の3名は今回もスキップ。
リプレイスメントはCSランキングから元CT選手のマイケル・ロドリゲス(BRA)、QSの南米リージョナルランキングからミゲル・トゥデラ(PER)、2023年WSLシーズンワイルドカードで、2022年のリプレイスメントトップのヤゴ・ドラ(BRA)が入る。
その他、直前にバロン・マミヤ(HAW)、タイラー・ライト(AUS)が欠場を発表。
バロンは自身のInstagramで「エルサルバドルからカリフォルニアに戻って具合が悪くなり、PCR検査を受けたけど陰性だった。ブラジルへのフライト前に体調を回復させるためにあらゆることを試したけど、どれもそれほど効果がなかったよ。だから、残念だけど、辞退することにしたんだ。今は少し休んで、100%の状態に戻してJ-Bayに備えようと思っているよ」とポストしている。
タイラーの方はエルサルバドル戦を新型コロナウイルスの合併症で欠場。自宅静養で治ったものの、今回はトランジットビザが期限内に下りず、ブラジル入りを断念したと発表している。
リプレイスメントはマテウス・ハーディ(BRA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)が入る。
イベントワイルドカードはミッドシーズンカットで落ちたジョアン・チアンカ(BRA)とウィメンズはQS2連勝のソル・アギーレ(PER)が獲得した。
フィリッペとカリッサに注目
今シーズンはガブリエル、イタロと並ぶブラジリアンのトップ3、フィリッペ・トレド(BRA)が強い。
7戦中、ファイナル進出が4回で優勝が1回。
2位のジャック・ロビンソン(AUS)に3,235ポイントの差をつけてカレントリーダーの座を維持している。
フィリッペは2021年に「Rip Curl WSL Finals」に進出して2位でシーズンを終えている。
今年はガブリエルが前半戦を休んだだめ、トップ5に入れるかは微妙。
もし、ガブリエルがトップ5に入っても今の勢いはフィリッペの方がある。
そして、ブラジル戦でのフィリッペの強さは異常であり、2015年にリオデジャネイロ「Barra Da Tijuca」の「Postinho」で開催された大会では、10ポイントライド2つ。大観衆を巻き込んで圧勝した。
サクアレマに移動した2018年、2019年でもフィリッペの強さは圧倒的。
ここ数年間のブラジル戦で最も強い選手、大本命である。
2021年に5度目のワールドタイトルを獲得したカリッサ・ムーア(HAW)は今シーズンも誰よりコンスタントでファイナル進出が3回。
まだ優勝こそしていないが、ジョアン・ディファイ(FRA)に1,775ポイント差でカレントリーダーの座に君臨している。
ブラジル戦は2019年にファイナル進出の2位。
その他の年もQF以上をメイクして安定している。
なお、リオデジャネイロと日本の時差は12時間。
現地時間6月23日の朝7時30分は日本の同日19時30分。
ライブ中継はWSL公式サイト、公式アプリ、公式YOUTUBEで配信される。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)