トップサーファーがシェイパーの名を知らされずにサーフボードをテストしてフィーリングだけで勝者を決める『Stab in the Dark』を始め、遊び心満載の企画を生み出している海外メディアStabmag。
そんな彼らがオーストラリアのバイロンベイで以前に企画した「S.U.R.F.」を復活させた。
バイロンベイと言えば、素晴らしいライトのポイントブレイクがあり、昔からヒッピーの聖地とも呼ばれている特別な場所。
「S.U.R.F.」はその世界でも有数の自由なコミュニティを持つバイロンベイで’普通のサーフィン’から脱出するために考えられた企画。
この地で有名な4人のサーファーが1万ドルとそれ以上の栄光をかけてチャレンジする。
チャレンジするサーファーは以下の4人。
ジェイク・ヴィニー・ヴィンセント
オジー・ライト
ソリ・ベイリー
アリ・クローキー・ブラウン
前回の「S.U.R.F.」
前回の「S.U.R.F.」では4人のサーファーが4つのチャレンジで勝負。
スモールウェーブでのトリックが得意なジェイク・ヴィニー・ヴィンセントが元CT選手のソリ・ベイリーに1ポイント差で勝利した。
しかし、オジー・ライトは膝を怪我していたし、アリ・クローキー・ブラウン4つのチャレンジのうち3つで最下位という不運に見舞われた。
そこで今回はチャレンジの内容を変え、ジャッジもバイロンベイを愛する人達という民主的な方法に変えて行われたのだ。
今回の「S.U.R.F.」のルール
今回の「S.U.R.F.」のルールはまずシェイプの経験がほとんどない4名にサーフボードのブランクスを渡し、ハンドシェイプでボードを作るところから始まる。
そこに自分でペイントしてフィンボックスを付けてグラッシングまで行い完成させ、自らそのボードを乗るところまでを評価する。
まず、各サーファーは指導者としてシェイパーを選ぶことが可能だが、シェイパーが直接手を触れるのはNG。
タイムリミットは6時間。
各サーファーが指導者として選んだシェイパーは以下。
◾️オジー・ライト
ジョエル・フィッツジェラルド
◾️アリ・クローキー・ブラウン
ルーク・ブリッジ
◾️ソリ・ベイリー
トーマス’TJ’ジェンソン
◾️ジェイク・ヴィニー・ヴィンセント
エリス・エリクソン
6時間にも及ぶシェイプが終わった後、彼らは真っ白のボードに自分でペイントを施す。
バイロンベイはアートの街でもあり、ここでのデザインも評価されることになる。
ペイントが終了した後はフィンボックスを付けてグラッシングして完成。
サーフィンシーンは3度あり、自ら削ったボードに加え、クジ引きで他のサーファーのボードに乗るシーンもある。
残念ながらオンショアで思わず苦笑いするような波ながら、さすがプロだけあって魅せてくれる。
そして、迎えたジャッジメントナイト。
ソリがインドネシア渡航で不在のパーティーは大いに盛り上がった。
ジャッジはこのパーティに集まった人達で映像を見た後にビールのボトルキャップを会場に用意されたサーファーのパネルの口に入れ、そのボトルキャップの重さで決めるというユニークさ。
見事1万ドルを手に入れたのは誰か?
あなたの目で確かめて欲しい。
(空海)