3年ぶりの開催となった『Rip Curl Cup Padang Padang』がウェイティングピリオド開始直後の現地時間8月4日にゴーサインが出され、インターナショナル枠のハワイアン、クレイ・マルゾが優勝。
同じくハワイアンのエリン・ブルックスが女性初の大会参加で4位入賞、ローカルの二人が2位と3位に入った。
なお、インターナショナル枠に入っていた和井田理央(IDN)、ネイザン・フローレンス(HAW)は参加せず、変わりにシェーン・ドリアン((HAW)、ニック・ヴォン・ランブ(PRT)が参加していた。
幸運からの優勝
10ftクラスの南西ウネリが入った会場のバダンパダンは3年ぶりの開催にふさわしいパーフェクション。
クレイ・マルゾは怪我で棄権したベンジ・ブランド(ZAF)の変わりにSFを戦うチャンスを得て、ファイナルでは信じられないようなロングバレルをメイクしてパーフェクト10を出した。
更に8.87、8.83を重ね、完璧に近い優勝を成し遂げた。
「最高の波だったよ。あのバレルは凄かった。これまでの人生でベストだったよ。自分がまだイベントに残っていると知った時、閃いたんだ。プレッシャーから解放され、自分に流れが来たと思ったね。それにベンジが頑張れと声をかけてくれたよ」
クレイ・マルゾ
パンデミック前の2019年大会では今回棄権したベンジが優勝、クレイが2位という結果だった。
女性初参加で初入賞を果たした15歳
エルサルバドル開催の『2022 Surf City El Salvador ISA World Junior Surfing Championship』でカナダ代表U16ガールズに参加して14歳(現在は15歳)にして金メダルを獲得したエリン・ブロックスが今回インターナショナル枠に大抜擢され、女性初の参加にして4位入賞を果たした。
すでにバレルに定評がある彼女はメンタワイのトリップからバリ島に向かい、世界最高峰のチューブライダーとしての地位を確固たるものにした。
「男女問わず、みんな凄かったし、とても面白かったわ。今日は波も良いし、自分のパフォーマンスにとても満足している。ローカルの女性達もみんな親切でチャージしていたわ。これからもベストを尽くし、ウィメンズサーフィンのレベルを上げていきたい」
エリン・ブロックス
なお、女性4人によるスペシャルヒートではエリンが優勝。
インドネシアのカイラニ・ジョンソン、オーストラリアのジギー・マッケンジー、インドネシアのタイナ・アンヘル・イズキエルドと続いた。
『Rip Curl Cup Padang Padang』結果
1位 クレイ・マルゾ(HAW)
2位 メガ・セマディ(IDN)
3位 メガ・アルタナ(IDN)
4位 エリン・ブルックス(USA)
『Rip Curl Cup Padang Padang』公式サイト
https://www.ripcurl.co.id/pages/ripcurlcup-padang-padang
(空海)