2024年パリ五輪の選手選考を兼ねた最初のイベントになる『2022 ISA World Surfing Games』は大会3日目。
現地時間9月19日、いよいよウィメンズが開幕して一気にR2まで進行した。
この日は前日に入った南南西ウネリが更に強まり、朝は風も弱く、クリーンなヘッドオーバーのコンディション。
日中はオンショアが吹き込み、難しい波へと変化していた。
日本代表は二人がR3へ
ISAイベントでは常にメダル候補の国であり、東京五輪でも二つのメダルを獲得した日本代表NAMINORI JAPAN。
初日、2日目と続いたメンズは五十嵐カノア、上山キアヌ久里朱がR3進出を決めた一方、村上舜は敗者復活戦のリパチャージ行きとなり、まずは1ヒート勝利していた。
ウィメンズは松田詩野、前田マヒナがR1を1位通過。
都筑有夢路は不戦勝でR2へ。
R2では都筑有夢路、前田マヒナが1位通過を決めた一方、松田詩野はアメリカ代表の強豪、ガブリエラ・ブライアンなどを相手に3位となり、リパチャージR2に回ることになった。
日本代表の動向などは以下でチェック可能だ。
・NSA公式サイト
https://www.nsa-surf.org/
・NSA公式Facebook
https://www.facebook.com/nsasurf/
・NAMINORI JAPAN公式Instagram
@naminori_japan
https://www.instagram.com/naminori_japan/
オーストラリア代表のソフィアがハイエストトータルを記録
今イベントのパリ五輪の選手選考は優勝国に男女1枠が与えられるため、特に男女共にバランスが良い選手が揃って優勝を狙える国はCTやCSのトップ選手を集めている。
アメリカ、オーストラリアなどが特に層が厚く、大会初日から目立つ存在でもある。
この日はオーストラリア代表のソフィア・マックローチが16.43のハイエストトータルを記録。
ソフィアは今年の『Vans US Open of Surfing』のSFに残った選手で、母国を代表するのは『2015 ISA World Juniors』以来。
「オーストラリア代表として一緒に遠征しないかと誘われた時は即決したわ。このチームは本当に良い雰囲気なの。このチームに入れて光栄よ」
アメリカ代表のガブリエラ・ブライアンが9ポイントを出す
シングルスコアでは2022年CTのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したアメリカ代表のガブリエラ・ブライアンがバックハンドで9.00を出して他を圧倒。
『2019 VISSLA ISA World Junior Surfing』の18歳以下で金メダルを獲得したこともあるガブリエラ。
その時も会場はハンティントンビーチ、ジュニアからオープンに変わっても強さは際立っている。
彼女のようにジュニアで金メダルを獲得した後、オープンの代表に選ばれている選手は多く、ドイツ代表のレイチェル・プレスティ、フランス代表のヴァヒネ・フィエロ、日本代表の前田マヒナが頭一つ抜けたサーフィンでR3進出を決めている。
ウクライナ代表への愛と支援
ロシアの侵攻が続いているウクライナからも6名の選手と3名の関係者が参加。
ニーナ・ザボディコワは3月に侵攻したウクライナ北部の小都市スラブチチに住んでおり、開会式で示された他国の選手からの溢れんばかりの愛に圧倒されたそうだ。
「開会式でウクライナ代表が登場すると、突然、みんなが立ち上がったの。とても大きな声で、拍手をして応援してくれたのよ。そのあまりの迫力に感謝の気持ちで涙が出た。本当に感動したわ」
スケジュール
9月20日、大会4日目のスケジュールはメンズ、ウィメンズ共にR3から始まり、メンズはR4まで進行。
ウィメンズのリパチャージR1、R2も行われる予定。
日本代表はメンズR3H1に五十嵐カノア、H8に上山キアヌ久里朱。
ウィメンズR3H7に都筑有夢路、前田マヒナが同カード。
松田詩野はリパチャージR2H3。
日本時間9月20日の23:30からヒート開始予定。
公式サイトでライブ中継が配信される。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
(空海)