(五十嵐カノア) Photo: ISA / Ben Reed

『2022 ISA World Surfing Games』4日目 五十嵐カノア&都筑有夢路がメインラウンドを進む!

現地時間9月20日、2024年パリ五輪の選手選考に最初に関係するイベント『2022 ISA World Surfing Games』は大会4日目を迎え、メンズはR3からR4、ウィメンズはR3のみ進行。

敗者復活戦のリパチャージはウィメンズのR1、R2H12まで進行した。

この日も会場のハンティントンビーチはヘッドオーバーサイズの南南西ウネリが続き、朝は風が弱く、クリーンなコンディション。
日中は西よりの風が強まり、難しい波へと変化していた。

イベント後半もこの風のパターンが続く予想のため、臨機応変な戦略が必要。
4日目のヒートを見ると特に風が吹いた後はエアリアルがスコアに結び付きやすく、今後も勝負の鍵を握るだろう。

日本代表は五十嵐カノア、都筑有夢路がメインラウンドを進む

(五十嵐カノア) PHOTO: ISA / Sean Evans

前日の時点でメンズは五十嵐カノア、上山キアヌ久里朱、ウィメンズは都筑有夢路、前田マヒナがメインラウンドを進み、村上舜と松田詩野はリパチャージに回っていた日本代表。

4日目、まずメンズは五十嵐カノアがR3で8.67を含むトータル16.17。
この日のハイエストをマークして2位以下に大差を付けて圧勝。

カノアはR4でもジャクソン・ベーカー、リアム・オブライエンと二人のオーストラリア代表を相手にバックサイドで高さのあるフルローテーションをメイクしてトータル13.76で余裕のラウンドアップ。
R5進出を決めた。

ご存知の通り、カノアはハンティントンビーチがホームで『Vans US Open of Surfing』でも2連覇を達成したほどこの波を熟知している。
グランドファイナルまで残り3ヒートも期待出来るだろう。

なお、カノアの父、勉氏のチャンネルでは大会裏側密着取材が行われている。
別角度からのWSGも面白いのでぜひチェックを。

ハンティントンビーチでのワールドジュニアで金メダルを獲得した経験がある上山キアヌ久里朱はR3でブラジル代表のミゲル・プーポ、イタリア代表のレオナルド・フィオラヴァンティ、ポルトガル代表のフレデリコ・モライスと強豪揃いのヒートに重なり、4位でリパチャージR4行き。

村上舜はこの日出番がなく、明日以降、リパチャージR3を戦うことになる。

(五十嵐カノア)
PHOTO: ISA / Sean Evans
(上山キアヌ久里朱)
Photo: ISA / Ben Reed

ウィメンズサイドではR3で都筑有夢路、前田マヒナが同ヒートに重なった。
このヒートはオーストラリア代表で昨年を含み3度の金メダルを獲得しているサリー・フィッツギボンズが8.33を出して主導権を握り、7ポイントを出した都筑有夢路が2位通過。

(サリー・フィッツギボンズ)
Photo: ISA / Ben Reed

前田マヒナはリパチャージR4に回ることになった。

松田詩野はリパチャージR2で爆発。8.50を含むトータル16.27とこの日のハイエスト、イベント2番目のスコアを出してリパチャージR3進出。
リパチャージR3ではH1にメキシコ代表などとクレジットされている。


日本代表の動向などは以下。


・NSA公式サイト
https://www.nsa-surf.org/
・NSA公式Facebook
https://www.facebook.com/nsasurf/
・NAMINORI JAPAN公式Instagram
@naminori_japan
https://www.instagram.com/naminori_japan/

(メインラウンドを進む五十嵐カノア&都筑有夢路)
Photo: ISA / Ben Reed
(前田マヒナはリパチャージR4へ)
Photo: ISA / Ben Reed

ブラジル代表のプーポ兄弟が強い

(ミゲル・プーポ)
Photo: ISA / Ben Reed

今回参加しているCT選手の中で五十嵐カノアに続く優勝候補の筆頭、ミゲルとサミュエルのプーポ兄弟は他を圧倒するようなエアーでR5進出を決めた。

R4で同ヒートになった二人の戦いはサミュエルがリードしていたが、最後にミゲルがフルローテーション・テールハイ・リバースで6.97を出して逆転に成功。ミゲルは2012年の『US Open』で2位に入ったこともあり、この手の波は得意。更に今年はタヒチでのCT最終戦で優勝したことで自信や流れも掴んでおり、他選手にとって怖い存在と言える。

「サミュエルに勝ちたいとは思っていない。それよりもオリンピックの出場権が目当てなんだ。多くのヒートをこなすために一年中トレーニングしているのさ。準備は万端だよ」

(ブラジル代表)
PHOTO: ISA / Pablo Franco

セネガル代表のチェリフ・フォールが記録更新

(チェリフ・フォール)
PHOTO: ISA / Sean Evans

ミゲルのようなCT選手と共にサーフィンのマイナー国の選手を見ることができるのもISAイベントの魅力。

この日最初のヒート、五十嵐カノアと戦ったセネガル代表のチェリフ・フォールは180cmの長身を活かしてダイナミックなエアーリバースを披露。
ブザービーターで2位に浮上してR4進出を決めた。

「最後の波でリバースエアを決めることができて、本当に嬉しい。信じられないよ。WSGで最高の結果を残せたよ」

(セネガル代表)
PHOTO: ISA / Pablo Franco

スケジュール

PHOTO: ISA / Pablo Jimenez

大会5日目となる9月21日はメンズ、ウィメンズ共にリパチャージのみ進行予定。

メンズはリパチャージR3〜R5。
ウィメンズはリパチャージR2の残りヒート終了後、リパチャージR3〜R4まで進行予定。

村上舜がリパチャージR3H2。
上山キアヌ久里朱がリパチャージR4H7。
松田詩野がリパチャージR3H1。
前田マヒナがリパチャージR4H7。

日本時間9月21日の23:30からヒート開始予定。
公式サイトでライブ中継が配信される。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(コロへ・アンディーノ) PHOTO: ISA / Pablo Franco
(コロへ&アメリカ代表)
PHOTO: ISA / Pablo Franco
(アメリカのナット・ヤングは愛娘と一緒に会場入り)
PHOTO: ISA / Pablo Franco
(レオナルド・フィオラヴァンティ)
PHOTO: ISA / Pablo Franco
(アルゼンチン代表のサンティアゴ・ムニーツ)
PHOTO: ISA / Pablo Franco
(サリー・フィッツギボンズ)
Photo: ISA / Ben Reed
(CT選手同士のヒートも。ジャドソン&ジャクソン)
PHOTO: ISA / Pablo Franco
(バルバトス代表)
PHOTO: ISA / Pablo Franco
(アルゼンチン代表)
PHOTO: ISA / Pablo Franco
(イタリア代表のジェシー・メンデス)
Photo: ISA / Ben Reed
(ペルー代表のダニエラ・ローザス)
PHOTO: ISA / Pablo Jimenez
(パナマ代表のゴンザレス)
Photo: ISA / Ben Reed
(韓国代表) PHOTO: ISA / Pablo Franco

(空海)

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