カリフォルニア、ハンティントンビーチを舞台とした『2022 ISA World Surfing Games』は現地時間9月21日に大会5日目を迎えた。
この日も会場は十分な南南西ウネリが続き、朝は風が弱く、クリーンなフェイス。
日中は西よりのオンショアが強まる同様のコンディションとなり、波の変化への対応が必要になった。
24日の最終日に向けていよいよ後半戦に突入したWSG。
メンズ、ウィメンズ共にリパチャージのみ進行してメインラウンドに残っている選手はサポートに回ることになった。
ISAが2023年のWSGのスケジュールを公表
この日、ISAは2024年パリ五輪の選手選考の2番目となるイベント、来年のWSGの日程を公表した。
場所は2021年と同じエルサルバドルで、期間は2023年5月30日〜6月7日。
男女各大陸別ランキング上位4名のサーファーに2024年パリ五輪の枠が与えられる。
日本代表は3名がリパチャージを勝ち進む
大会4日目を終了した時点で日本代表でメインラウンドに残っているのは五十嵐カノアと都筑有夢路の2名のみ。
例年と比べて厳しい戦いを強いられているが、敗者復活戦のリパチャージでは村上舜と上山キアヌ久里朱がR6進出を決めている。
ウィメンズは松田詩野がR5進出を決めた一方、前田マヒナはR4で敗退した。
日本代表はHBローカルの五十嵐カノアという誰よりも心強い味方がついており、ヒート前にアドバイスを受ける姿が頻繁に映し出されていた。
日本は国別で現在5位。
フランス、ポルトガル、アメリカが同率1位。
4位がオーストラリア。
日本代表の動向などは以下。
・NSA公式サイト
https://www.nsa-surf.org/
・NSA公式Facebook
https://www.facebook.com/nsasurf/
・NAMINORI JAPAN公式Instagram
@naminori_japan
https://www.instagram.com/naminori_japan/
長いロードを戦う選手
今年のWSGはトップ選手でもリパチャージに回るケースが多く、ファイナルまでの長いロードは熾烈な争いになっている。
この日はアメリカ代表のグリフィン・コラピント、インドネシア代表の和井田理央、ポルトガル代表のフレデリコ・モライス。
ウィメンズではカナダ代表のエリン・ブロックス、オーストラリア代表のインディア・ロビンソンがラウンドアップ。
しかし、ファイナルまでの道のりはまだ長い。
侮れない存在になった中国代表
韓国を始め、アジアでも人気急上昇中のサーフィン。
日本が第一国であることはまだ揺るぎないものの、数年後にはどうなるか分からない。
というのも今回参加している中国は数ヶ月前から現地入りして練習に励む力の入れようで、国からの遠征費用は数千万、数億円とも言われているのだ。
恐らく、それは日本と桁違いであり、この日はウィメンズリパチャージでスーチー・ヤンが勝ち上がっている。
中国本土の奥地にある西昌で育ったヤンは、現在、海南島の日月湾に住み、トレーニングに励んでいる。
まだ13歳でサーフィン歴4年というから驚きだ。
スケジュール
大会6日目は日本時間9月22日の23:30からヒート開始予定。
メインラウンドはメンズR5、ウィメンズR4が進行予定。
五十嵐カノアはH1でポルトガル代表のギリェルメ・フォンセカ、アルゼンチン代表のサンティアゴ・ムニーツ、ブラジル代表のジャドソン・アンドレと戦う。
都筑有夢路はH4でフランス代表のヴァヒネ・フィエロ、アメリカ代表のキラ・ピンカートン、ポルトガル代表のヨランダ・ホプキンスと対戦。
リパチャージはメンズがR6〜R8。
ウィメンズがR5〜R6の予定。
公式サイトでライブ中継が配信される。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
(空海)