2022年12月8日〜20日にオアフ島のパイプラインで開催される『Vans Pipe Masters』の招待者リストが公表された。
CTから離れ、招待制のWSL公認コンテストとして生まれ変わったパイプマスターズ。
9月の第一報ではStabmagとVansが組んだことで過去のバレルに特化した「パイプマスターズ」とはジャッジクライテリアが変わり、フェイスやリップでのマニューバーやエアリアルも評価され、出場選手はメンズ40名、ウィメンズ20名。
半数は地元ハワイアンで構成される予定と公表されていた。
従来と全く異なる選手構成とフォーマット
Vansの公式YouTubeでカーラ・ケネリー、マクアカイ・ロスマン、ネイザン・フレッチャーをゲストにしたトークショー的な動画で発表された招待者リスト。
これまでのパイプマスターズはCT選手が90%、ワイルドカードが10%だったが、新生パイプマスターズはその率が正反対となり、CT選手は20%、それ以外が80%に変わる。
なお、試合フォーマットも従来と全く異なり、まずプライオリティがないのが大きな特徴。
従来のトーナメント戦ではなく、リーグ戦のような形式となり、予選は各ヒート4人(ハワイアン2名、その他の国2名)で3ヒートを行い、トップ3スコアのトータルでファイナル進出のサーファーが決まる。
優勝賞金は男女共に10万ドル(日本円で約1,480万円)と破格だ。
ちなみに1971年にパイプラインで優勝したフレッド ヘミングスの賞金は1000ドルだったとか。
ウィメンズは半数がハワイアン
ウィメンズは20名の内、10名がハワイアン、10名がそれ以外の国のサーファーになる。
パイプラインでのウィメンズ史上初のCTイベント『Billabong Pro Pipeline』を制したモアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)を始め、カリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)などが優勝候補の筆頭だろう。
べサニー・ハミルトン(HAW)、ローラ・エネバー(AUS)などのベテラン勢や、ケイトリン・シマーズ(USA)、シエラ・カー(AUS)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)などの若手にも注目したい。
Carissa Moore
Stephanie Gilmore
Moana Jones Wong
Coco Ho
Zoe McDougall
Betty Lou Sakura Johnson
Tatiana Weston-Webb
Malia Manuel
Pua DeSoto
Bethany Hamilton
Alen Vaast
Caity Simmers
Sierra Kerr
Tyler Wright
Bella Nalu
Vahine Fierro
Maluhia Kinimaka
Luana Silva
Sophie Bell
Laura Enever
メンズCTサーファー
メンズCTサーファーは8枠用意され、ケリー、ジョン・ジョン、ガブリエル、イタロなどパイプでの優勝経験がある選手を中心としたリストになった。
John John Florence
Filipe Toledo
Jack Robinson
Italo Ferreria
Seth Moniz
Barron Mamiya
Gabriel Medina
Kelly Slater
ブローイン(BLOW-INS)
新生パイプマスターズはStabmagとVansが組んだこともあり、招待リストにもWSLとは違う風味が加えられている。
まず一つめはブローイン(BLOW-INS)=ひょっこり現れる。新しい風というような意味のリストが設けられた。
嬉しいことに日本の伊東李安琉がリストに掲載。
彼は『Da Hui Backdoor Shootout』出場でハイスコアを出すなどパイプラインでのサーフィンに定評があり、リアルなチョープーをメイクするなど日本の若手の中で最高のバレルチャージャーと言える。
その他、ジョエル・チューダーの息子のトッシュ・チューダー、2022年のタヒチ戦でワイルドカード出場ながら2位になったカウリ・ヴァースト(FRA)、カウリと同じタヒチのアイミオ・チェルマク。
NY出身のビッグウェーバーという珍しい肩書きのバララム・スタック、他にも興味深い選手が揃っている。
Tosh Tudor
Eimeo Czermak
Kauli Vaast
Balaram Stack
Nick Von Rupp
Joao Chianca
Al Cleland Jr
Crosby Colapinto
Riaru Ito
ミスフィット(MISFITS)
もう一つのリストはミスフィット(MISFITS)=不適応者、はみ出し者。
これは新生パイプマスターズの目玉でもあるエアリアルとスタイルに特化した選出で、2023年CT入りを決めた和井田理央(IND)がリストに入っている。
その他、マット・メオラ(HAW)、クレイグ・アンダーソン(AUS)、マイケル・フェブラリー(ZAF)、ハリー・ブライアント(AUS)、ノア・ディーン(AUS)と世界を代表するフリーサーファーがリストに並んでいる。
また、7人目のリストはインドネシアのレイキーピークで開催される『Vans Stab High』の勝者が入ることになっている。
Matt Meola
Rio Waida
Craig Anderson
Mikey February
Harry Bryant
Noa Deane
★Vans Stab High Winner
(詳細は以下リンク)
We’re Less Than One Week Away From Vans Stab High Indonesia, Presented By Monster Energy
https://stabmag.com/news/less-than-week-until-vans-stab-high-indonesia/
ハワイアン
最後に紹介するのはパイプマスターズの主役とも言えるハワイアンのリスト。
CT選手やその他のリストに被っている選手もいるが、ビリー・ケンパー、メイソン・ホー、フローレンス兄弟などパイプラインの常連が連なっている。
Billy Kemper
Koa Smith
Mason Ho
John John Florence
Nathan Florence
Ivan Florence
Shayden Pacarro
Eli Hanneman
Makana Pang
Koa Rothman
Eli Olson
Seth Moniz
Barron Mamiya
Jamie O’Brien
Matt Meola
Noah Beschen
Imaikalani Devualt
Jackson Bunch
Kala Grace
Kaulana Apo
『Vans Pipe Masters』公式サイト
https://pipemasters.vans.com/
(空海)