現地時間3月18日、オーストラリアのNSW州・セントラルコーストのアヴォカビーチで開催されていたQS3,000『Vissla & Sisstrevolution Central Coast Pro』が終了。
5月からオーストラリアでスタートするCSの出場枠を決める重要なイベントで、アジアリージョナルとオーストラリア/オセアニアリージョナルとの合同開催。
また、オーストラリアのNSW州では2月から開幕した「Vissla NSW Pro Surf Series」のシリーズ戦の最終戦。
まだ夏の気配が残るNSW州はトランクスから薄手のウェットスーツで入れる暑さで、和やかな雰囲気で進行した。
松岡亜音と池田美来が3位でフィニッシュ
ウィメンズサイドでは松岡亜音と池田美来の二人がファイナルデイに残り、両者共にSFでクロスゲームの末に敗退。
3位で1,825ポイントを獲得して池田美来は11位から7位に浮上、松岡亜音は3位を維持している。
CSの出場枠を決める残りイベントは同じNSW州のニューキャッスルで3月20日〜26日に開催されるQS5,000『Burton Automotive Pro & Speaking in Colour Pro』のみで、女子はリージョナルQS上位3名とリージョナルワイルドカード1名、男子は上位5名とリージョナルワイルドカード1名がCS出場枠を獲得する。
女子はインドネシアのカイラニ・ジョンソンを除くと日本人選手が上位を占めているが、男子のトップ5は田中大貴のみ。
ニューキャッスルの結果次第では日本人選手が全て脱落する可能性もある。
ザーレ・ケリーが4年ぶりの優勝
イベントはSFで池田美来を倒したザーレ・ケリー(AUS)がニキシー・ライアン(AUS)を相手に一本目で7.00を出して圧勝。
2019年の宮崎での『white buffalo HYUGA PRO』以来、4年ぶりの優勝を決めた。
「今日、優勝できたことにとても興奮しているわ。ニューキャッスルでの最終戦に向け、大きな自信を得ることができた。優勝を味わってから約4年、再び表彰台に上がれて本当に本当に嬉しい。ニューキャッスルではまた大きな結果を残してチャレンジャー・シリーズに復帰するため、やるべきことに専念するわ。チャレンジャー・シリーズに挑戦する準備ができたと思う」
現在19歳のザーレは2022年にCSを回り、最高9位、ランキングは18位。
今年はQSで苦戦していたものの、今回の優勝でランキング6位となり、ニューキャッスルでもう一つの大きな結果を出せば再びチャレンジが可能になる。
カラニ・ボールが2連覇
メンズサイドはディフェンディングチャンピオンのカラニ・ボール(AUS)とアリスター・レジナート(AUS)がファイナルで対戦。
最初の2本で7ポイントを二つまとめたカラニが主導権を握り、後半に7.00を返したアリスターを抑えて2連覇を達成した。
「優勝できて本当に嬉しいよ。アリスターは7.73を出せば逆転可能だったので、ヒート中は緊張していたね。2連覇を達成できて最高の気分さ。このようなイベントで優勝するのは難しいことなんだ。それを考えると本当に凄いことをやったなと思うよ。セントラルコーストの波は、故郷のスタンウェルパークとよく似ている。ここに来るといつもホームのように気持ちが良いんだ」
アジアリージョナルとオーストラリア/オセアニアリージョナルのCSの出場枠を決める最終戦、QS5,000『Burton Automotive Pro & Speaking in Colour Pro』は3月20日〜26日にニューキャッスルで開催される。
『Vissla & Sisstrevolution Central Coast Pro』結果
1位 カラニ・ボール(AUS)
2位 アリスター・レジナート(AUS)
3位 クーパー・ディビス(AUS)、ジョエル・ヴォーン(AUS)
5位 ケフ・バトラー(NZ)、レニックス・スミス(AUS)、新井洋人(JPN)、ソリ・ベイリー(AUS)
ウィメンズ
1位 ザーレ・ケリー(AUS)
2位 ニキシー・ライアン(AUS)
3位 池田美来(JPN)、松岡亜音(JPN)
5位 フィリッパ・アンダーソン(AUS)、エリー・ハリソン(AUS)、ペイジ・ハレブ(NZ)、ホリー・ウィリアムス(AUS)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)