(ウィルコことマット・ウィルキンソンは個性的なウェットスーツを着用し注目を浴びていた)via Rip Curl(Facebook)

WSLのルール改定から垣間見られるサーフィンの商業ベースのプロスポーツ化

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なんか急に春がきた。つくしが盛んに顔を出すし、ホトケノザも花盛り。うちの庭でもしだれ梅とかボケ、クリスマスローズが満開、チューリップも咲き始めた。ユキヤナギや庭桜がそれらの後を追い、そのあといよいよバラの季節がやってくる。
病虫害と私の仁義なき戦いもやってくる。

一年中いつも何かが咲いている庭を目指しているんだけど、真冬と真夏は厳しいな。
犬の散歩のときによその家の庭で元気にやってる植物を気にして、うーん、これはこんな風になるんだな、とかこいつは強そうだとか、気にしてるんだけど、思ったようにいくやつもあれば、なんかうちではダメってのもある。何しろ潮風も来る砂地なんでね。

世代交代が気になってベルズに行くのは先に書いたけど、WSLがますます商業主義に走り続ける感じで、その辺も実際に感じてみたいかな、と思っている。先に公開したルールブックの2023年2月改定分でも、スポンサーがらみの規制とか事細かく書かれていて、WSLが合理的に決める品格あるもの、ってなんだよ、みたいな(笑)。原文はGOOD TASTEなんですけど、ストレート訳のおいしいではないし、上品とかでもないだろうし、このGOOD TASTEって言葉に日本語の何を置くかでだいぶ時間を取りました。正直に白状すると、数日考えに考えた。

まぁ、必要以上のロゴの露出とか、下品なデザインとかダメよ、ということなんだけど、試合のスポンサーと選手個人のスポンサーのロゴの露出のバランスを意識するあまりの細部にわたる規制なわけで、こうなると昔のウイルコのドル札ウエットとかイワシウエットとかダメなんだろうね。オッパイもってのほか(笑)。

(2011年、マット・ウィルキンソン)via Rip Curl(Facebook)

今シーズンからCTで採用されているスマートウォッチでヒート進行状況を見るみたいなハイテクも、スポンサーありきなルール変更で、じゃ、もともと時計のスポンサーがある選手をどうするかとか、そういう商業面での追加変更が多い。
以前はシーズンごとのルール改訂は、実際に試合に関してのルール変更とかばかりだったけど、最近はこういったイベント、ツアースポンサーに配慮するためのルール規定とか変更ばかりだ。CTのほうは特に日本人には今のところ関係ない(残念ながら)ので、翻訳していないけど、やはりスポンサーがらみのことが多い。まぁその中でもワイルドカードにポイントがつかないとか、CSに出場する義務がなくなったとかちょいちょいふ~ん、な部分はあるけどね。中でもなるほどな、と思ったのはファイナルズで5位と4位が当たる際に、4位の選手がプライオリティを持つ状態でヒートスタートするという、4位と5位の住み分け。確かに昨年までのルールだと、4位でも5位でも何ら変わらん、ということになっていたので、これはアリだと思う。
なんにしても選手はどんどん、がんじがらめにWSLに管理されていく感が強い。管理の主体が個々のスポンサーから選手全体を管理するWSLに移行している感じとでもいおうか。まぁ、商業ベースのプロスポーツになるってことですね。カルチャーとしての個性の部分を消していく作業。それを画一化されてつまらないと思うか、プロっぽいと思うかは意見の分かれるところだと思う。
私? 私はその画一化が誰かの都合のいい方向に行くのは、サーフィンっぽくないかなと思う。サーフィンって、もっとあいまいなものなんじゃないのかな、と思うから。

F+編集長つのだゆき

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