下位選手がCS落ちになるミッドシーズンカットまで残り2戦。
オーストラリアのビクトリア州、ベルズビーチを舞台としたCT第4戦『Rip Curl Pro Bells Beach』が現地時間4月6日に開幕!
初日は東側のピーク、ウィンキーポップでメンズ、ウィメンズ共にOpening Roundが進行した。
五十嵐カノアがハイエストヒートスコアで快勝
この日のウィンキーポップは公式3-4ftレンジ。
ウィンキーポップはロングショルダーのベルズビーチとは違い、速く掘れた波質が特徴だ。
今シーズン不調の五十嵐カノアはエアリアルとカービングをミックスしたライディングで8.23と8.17をスコアしてメンズのハイエストヒートスコアとなる16.40で快勝。
その他、すでにミッドシーズンカットを免れているトップ5、ジャック・ロビンソン(AUS)、ジョアオ・チアンカ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、カイオ・イベリ(BRA)、グリフィン・コラピント(USA)がRound of 32進出を決めている。
ウィメンズではカレントリーダーのモリー・ピックラム(AUS)がこのラウンドの勝利でミッドシーズンカットを免れることが確定。ベテランのステファニー・ギルモア(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)が共にトータル16ポイント台を出して圧勝した。
「今年は思うように結果を出せていないと感じている。過去の失敗に囚われずにリセットし、コーチと試合運びやプランを改善していくつもりさ。自分に対してプレッシャーをかけ過ぎず、ステップバイステップで取り組んでいくよ。目標は勝つことだね」
ファイナル5に進んだ昨年と一転してランキングが低迷しているカノア。
第3戦を終了した時点でミッドシーズンカットライン下の24位に位置しており、このイベントでは大きな結果が求められている。
大舞台のベルズがターニングポイントになるか?に注目したい。
ちなみに同じ24位のケリー・スレーター(USA)はイエロージャージを着るロボとワイルドカードのザビエル・ハクスタブル(AUS)を相手に3位で敗者復活戦行き。
現地のF+つのだゆき編集長によると厳しい状況に追い込まれているようだ。
その他、ランキング10位の和井田理央(IND)、ランキング22位のコナー・オレアリー(AUS)などが敗者復活戦行きを強いられている。
引退試合のオーウェン・ライトがトップ通過
ベルズ戦を引退試合に選んだオーウェン・ライト(AUS)はディフェンディングチャンピオンのフィリッペ・トレド(BRA)とルーキーのイアン・ジャンティ(HAW)を相手にバックハンドでスコアを重ねて僅差ながらトップ通過を果たしている。
「コンテストジャージを着ることからしばらく離れていたけど、競技モードにすんなり戻れたし、自信も持てたので良かったよ。最後の大会でまずは1ヒート勝てて嬉しい。この大会は過去QF止まりなんだよね。今回はワイルドカードとしてプレッシャーをかけずにサーフィンをして、どこまでやれるか試したいよ」
モリー・ピックラムがシーズン後半戦進出一番乗り
メンズサイドはトップ5のシーズン後半戦進出がすでに確定。
ウィメンズは僅差でまだ全ての選手にミッドシーズンカットの可能性があったが、この日の結果によってまずはカレントリーダーのモリー・ピックラム(AUS)のシーズン後半戦進出が決定した。
モリーは序盤に7.17を出したメイシー・キャラハン(AUS)に対して強烈なターンで8.00をスコアしてリード。ベテランのジョアン・ディファイ(FRA)はリズムが崩れ、敗者復活戦へ。モリーとメイシーがRound of 16進出を決めた。
「いつも最初のヒートは緊張するけど、ウィンキーポップの波が味方してくれたわ。スコアを出すためにきっちりと最後までライディングを決めることが重要だった。エクセレントスコアでスタートできたのが良かったわ。ミッドシーズンカットについては、私も経験済みなので、もう懲り懲りよ。クリアできて本当に嬉しい。次はファイナル5を狙うわ!」
その他、上位陣ではカリッサ・ムーア(HAW)がレイキー・ピーターソン(USA)と共に勝ち上がった一方、ポルトガルでルーキーながら優勝したケイトリン・シマーズ(USA)、ディフェンディングチャンピオンのタイラー・ライト(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)が敗者復活戦行き。
バックハンドとなるグーフィーフッターでは唯一、キャロライン・マークス(USA)がRound of 16進出を決めている。
現地時間4月7日はすでにレイデイが決定。
ネクストコールは現地時間4月8日の朝7時15分(日本時間同日朝6時15分)で20分後にスタート予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)