全10戦で争われる2023年CTの後半戦、最初のイベントとなる『Surf Ranch Pro』が5月27日、28日にケリー・スレーターのウェーブプール、サーフランチで開催される。
通常の2日間プラス駐車場代込みのチケットが60ドルと比較的良心的な価格な一方、宿泊と食事の他、専任のコンシェルジュ、サーフランチでのサーフィン体験、イベント終了後のパーティ参加など究極のパッケージは9,499ドル、日本円で約130万円という驚くような高額チケットも販売され、ある意味ツアーの中でも特別な1戦となる。
また、大会終了後、一般入場者から1名、VIPから1名、計2名の当選者がライト、レフト1本ずつ波に乗れるという特別な計らいもある。
ワイルドカードとリプレイスメント
PHOTO: © WSL/Beatriz-Ryde
『Surf Ranch Pro』のワイルドカードはCSランキングの上位、北米リージョナルからコール・ハッシュマンドとアリッサ・スペンサーが選ばれている。
コールはCS第2戦『GWM Sydney Surf Pro』で優勝したサンクレメンテの選手でエアーが得意な22歳のグーフィーフッター。
ウィメンズのアリッサはランキング上位のソーヤー・リンドブラッドが辞退したために繰り上げで権利を獲得。
グーフィーフッターの彼女は2021年にサーフランチでのCTに出場経験がある。
なお、欠場は怪我のセス・モニーツ(HAW)の1名のみ。
リプレイスメントはCSランキングの上位、北米リージョナルからジェット・シリングが選出。
コール同様、サンクレメンテ出身でまだ20歳の逸材だ。
過去の勝者
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2018年から始まったサーフランチイベントは過去3度開催されているが、メンズは全てブラジリアンが制覇。
ガブリエル・メディナ、フィリッペ ・トレドが3度共にファイナルに残り、ガブリエルが先に2勝、フィリッペが1勝を上げている。
全て完璧でほぼ同じ波が形成されるこの舞台ではエアーとバレルのコンビネーションがハイスコアの鍵を握るため、ツアーの中でもエアーの完成度が高いこの二人が圧倒的に強い。
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ウィメンズはカリッサ・ムーア(HAW)が初代チャンピオン。
レイキー・ピーターソン(USA)、ジョアン・ディファイ(FRA)と3名のサーファーがトロフィーを獲得している。
ウィメンズの世界でもここ数年でエアーの完成度が上がっており、今年は新たな勝者が誕生する可能性もある。
ヒート表とフォーマット
PHOTO:© WSL/Kelly Cestari
『Surf Ranch Pro』は通常のCTイベントと異なるフォーマットで争われる。
メンズ、ウィメンズ共に4人ヒートで各選手はライト、レフトを2本ずつ乗り、それぞれのベストスコアのトータルで勝負が決まる。
1位だけがストレートで次のQF(ウィメンズはSF)に進み、2位と3位は敗者復活戦を戦う。
これはNight Sessionと呼ばれ、ナイター設備を利用して夜に開催される。
4位はイベントから姿を消すことになる。
Night Sessionはメンズ16名、ウィメンズ6位によるベスト1ウェーブスコアでの勝負。
ライト、レフトを1本ずつ乗り、ベストスコアによってランキングが決まり、メンズはトップ2がQF、ウィメンズはトップのみSFに進む。
最終日はメンズがQF、ウィメンズがSFから行われ、全てマンオンマンになる。
Women’s Qualifying Round Matchups
Heat 1: Carissa Moore (HAW) vs. Caitlin Simmers (USA) vs. Johanne Defay (FRA) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW)
Heat 2: Tyler Wright (AUS) vs. Stephanie Gilmore (AUS) vs. Tatiana Weston-Webb (BRA) vs. Alyssa Spencer (USA)
Heat 3: Molly Picklum (AUS) vs. Caroline Marks (USA) vs. Lakey Peterson (USA) vs. Gabriela Bryan (HAW)
Men’s Qualifying Round Matchups
Heat 1: Jack Robinson (AUS) vs. Leonardo Fioravanti (ITA) vs. Jordy Smith (RSA) vs.Kelly Slater (USA)
Heat 2: Filipe Toledo (BRA) vs. Connor O’Leary (AUS) vs. Callum Robson (AUS) vs. Cole Houshmand (USA)
Heat 3: Joao Chianca (BRA) vs. Caio Ibelli (BRA) vs. Matthew McGillivray (RSA) vs. Jett Schilling (USA)
Heat 4: Griffin Colapinto (USA) vs. Yago Dora (BRA) vs. Italo Ferreira (BRA) vs. Ian Gentil (HAW)
Heat 5: Ethan Ewing (AUS) vs. Ryan Callinan (AUS) vs. Barron Mamiya (HAW) vs. Kanoa Igarashi (JPN)
Heat 6: John John Florence (HAW) vs. Gabriel Medina (BRA) vs. Liam O’Brien (AUS) vs. Rio Waida (INA)
『Surf Ranch Pro』は5月27日、28日に開催。
日本とカリフォルニアの時差は16時間。
現地の5月27日朝9時が日本の5月28日深夜1時。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)
